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2005年05月 アーカイブ

2005年05月01日

雑貨

かたつむり貯金箱と骨型のお皿です。
嫁さんが、とても気に入って買ったようで。

20050501-zakka1.JPG 20050501-zakka2.JPG

かたつむりの、丸型フォルムはなかなか良く出来ていますねぇ。
ちなみに、骨の皿に乗っかっているのは、居候のネコです。

脱線するほどのカーブの理由

la3751氏より、ダイヤは過密ではないに対するコメントにて、「現場のカーブなどはかえって急カーブとなったなどとも聞きますが、どうしてなのでしょうか」とのご質問を頂きました。
4/25の列車事故において記述していたカーブの付け替えについて、朝日新聞や毎日新聞などのマスコミでも取り上げられ始めましたが、その理由についてはそれほど言及されていない状況です。その為、今回はカーブがなぜ作られたかと言う観点で話をして見ます。

まず、上の図を見てください。現在の尼崎駅構内配線図と、福知山線のアプローチをまとめたものです。
福知山線がJR東西線との相互乗り入れを行う1997年より前は、宝塚方面からの列車全てが、大阪行きとなっていました。そして、尼崎−大阪間は東海道本線の新快速と同様に、外側線を走行していました。

東海道本線の西明石−草津間は、方向別複々線であり、外側線を特急列車や新快速列車など高速な列車が、内側線を快速列車や普通列車など低速の列車が走行します。 神戸以遠は、外側線と内側線が交互になるため、高速側を列車線、低速側を電車線とも呼称します。

しかし、1997年から福知山線とJR東西線の相互乗り入れが開始するとともに、大阪以遠への直通列車も設定されることになります。例えば、宝塚発京都行の普通列車なども多数生まれました。
そのことから、JR東西線や東海道本線の内側線に、外側線を平面交差せずに発着する必要が発生することになります。ダイヤは過密ではないの記事でも紹介したとおり、同方向の3線をフルに使って朝のダイヤをさばいている状況では、外側線を占有して尼崎駅に進入することは、出来ないことをお分かりいただけるのでは、ないでしょうか。
とはいえ、上図において点線で示した旧線を、東海道本線と立体交差する形にすると、合流点と尼崎駅が近すぎて、地上にホームを作ることは出来ません。1Fと2Fにホームを作るのは大変コストがかかりますし、乗り換えも不便です。その為、旧線の合流点よりもっと神戸よりに立体交差を作らなければならなくなったのです。

これにより、宝塚方面から尼崎駅への上り線は、今回の事故現場で大きく西にカーブすることになりました。これが、今回の事故を発生させたカーブが作られることになる真相です。
もちろん、この付け替えが全て悪いとはいえません。

2005年05月02日

連休中日

うちの会社はゴールデンウィークも暦どおりです。
有給休暇をとっている人も結構いるようですが、仕事も溜まっているし、休みを取ったところでどこに行くでもないので、3連休分の仕事を片付けました。

ところで、列車脱線事故関連でいろいろコメントありがとうございます。
また、総括を書きたいと思います。

2005年05月03日

不発弾撤去

4/2に、大阪市中央区にて不発弾が発見されました。
その為、休日の今日、周囲の道路や鉄道を閉鎖し、住民などを避難させて、不発弾の撤去作業が行われました。

今日は、食博へ行ってきたのですが、不発弾撤去の影響で地下鉄中央線が運休し、えらく遠回りすることに。不発弾撤去は休日なので関係ないと思っていたら、もろに影響を受けてしまいました。
いつもなら堺筋本町で乗車し、そのまま南港までいけるのですが、今日は堺筋本町−日本橋−阿波座−コスモスクエアと、通常20分程度のところが40分程度かかることになりました。

仕方の無いことではありますが、朝から少し面倒でした。

食博

今日は、高専時代の友人たちと4人で、食博へ行って来ました。
http://www.shokuhaku.gr.jp

食博とは、大阪南港のインテックス大阪において4年に一回開催される、食をテーマにした博覧会です。高専時代から、もう3〜4回は行ったであろう、定例行事になっていて、今回も誘い合わせて行って来ました。
不発弾撤去の影響で中央線が運休していたことから、南港まで行くのは少々大変でしたが、朝起きして会場時間に行きました。 というのも、昼になると人が増えるので、午前中の空いている時間帯に展示物を観覧し、最も混雑する昼の2時までに腹ごしらえをして、3時ころには呑んだくれるというのが、我々の黄金コースになっているのです。

詳しくは、写真つきで解説します。

食博のブースの中でも一際目を引くのが、関西電力と大阪ガスのブースです。 関西電力のブースでは、とうもろこしやぶどうなどの、わけのわからんキャラクターが、歌い転げていました。


大阪ガスのブースでは、関電同様にわけのわからない王様が、料理を教えていました。 両社とも、金がかかっています。


不味くて食えないなどとからかわれる、木久蔵ラーメンです。食博にまで出張っていました。


吉野家の牛丼です。結構長い列になっていました。 ただ、復活版の今回は、小盛のみだったようです。


盛況の会場内


昼も過ぎて、空きテーブルを探して、延々呑んだくれました。


ちなみに、サントリーのブースで4種類の異なる天然水のビールを、飲み比べられるセットが、600円で売っていました。ただ、南阿蘇が売り切れていたので、大きめ3種類になりました。


日も暮れてきたので、コスモスクエアまで歩きました。コスモスクエアから舞州方向を望む。


梅田方面を望む。阪神高速の斜張橋の右下に海遊館、左下にUSJが見えます。


2005年05月04日

大阪国際空港へ

昨日から嫁さんが東京へ行っていたのですが、今日は飛行機で帰ってくるとのことで、大阪空港まで迎えに行きました。
ちなみに、今回はモノレールで行きましたが、珍しく3分ほど遅延していました。というのも、見習い運転士だったようで、指導運転士の下、ぎこちなく業務を遂行していました。あのような事故の直後で見習い運転士をするのですから、乗客の目もあるし大変でしょうね。

写真は、阪急梅田駅、モノレールの運転士、大阪空港。

YAMとプチホームパーティ

昨日の夜は、東京のソフトバンク系通信会社に転職した、元社員のYAMが大阪に帰ってくるとのことで、私のうちに遊びに来ました。まぁ、せっかくなので料理を作って、嫁さんと3人でプチホームパーティー風に楽しみました。
結局最後のほうは、ビールから日本酒・焼酎と、呑んだくれてしまい、ふらふらになってしまいました。
やれやれ。

↓最初   ↓→最後
20050504-yam2.jpeg 20050504-yam1.jpeg

2005年05月07日

谷町界隈

最近運動不足なので、少し足を伸ばして大回りに散歩してみました。
堺筋本町から長堀橋まで行き、谷町六丁目から北上して、おおよそ1時間程度のウォーキングとなりました。
途中、松屋町駅近くの安堂寺町にて、立派な三階建の木造家屋や、古い大木と祠があったので、写真を撮りました。この木は、槐(えんじゅ)という種類の木で、大阪大空襲の際にこの木を境として東側は戦禍を免れたとのことで、今でも大事に奉られています。
少し街の中心から外れるだけで、いまでも昔ながらのたたずまいがけっこう残っているものですね。

ところで、市中の大半が埋立地で坂が無い大阪市ですが、このあたりは上町台地という数少ない昔からの陸地です。そのため、祠の裏手には階段などもあり、まるで中心部とは違う風景でした。
大阪という地名自体、上町台地から下る「大坂」という名前から来たそうです。ただ、「坂」が土に返るということで縁起が悪いと「阪」にしたそうです。
20050507-jr.gifそういえば、金を失うのは良くないと、西日本旅客鉄道の「鉄」は「失」の上部が突き抜けていません。結局、縁起を担ぐだけではダメだということを勉強してもらえればよいのですが・・。

東京なら都区部でも曲がった道や、坂に階段がたくさんありますが、やはりそのような風景の方が落ちつきます。

20050507-osaka1.jpeg 20050507-osaka2.jpeg

2005年05月08日

体調が・・

昨日の散歩の後、何軒か居酒屋をハシゴしていたのですが、アホみたいに呑むものだから、2日酔いになってしまいました。
挙句の果てに、近所に新しく出来たステーキ屋で、夕食を食べたのですが、奮発してコースを食べたあと、腹をこわしてしまいました。因果関係は不明ですが ;-) 、なんとも悲しいことです。
明日からはゴールデンウィークもあけ、また仕事です。
とりあえずがんばらねば。

2005年05月09日

カントリーリスク

今日は経営会議がありました。
うちの会社では、月に2回全役員を招集して、全般的な話し合いを行う経営会議と、決裁や方針決定などを行うための役員会を行っています。本日もいろいろと議論を行ったのですが、やはり問題としてあがったのは、海外展開している事業についてのことです。

先日の中国のインターネット事情でも述べましたが、中国においては共産党の一党独裁という政体で、徹底的な情報のコントロールが行われ、制度等についても急激な方針転換や基準変更などが起こりえます。また、日本人の感覚で正当と思われる主張が受け入れられないばかりか、なんでもかんでも金で解決するような腐敗した土壌が渦巻いているとも聞きます。
そのほか、それぞれの国にそれぞれのリスクがあり、体制の安定性から異議申し立てに対する紛争解決制度の整備まで、いわゆるカントリーリスクに囚われます。
もちろん、日本に参入する外資系企業も、「日本という国のリスク」を受容しています。

このような中で海外でのビジネスを行うことは、成功時の感動をより大きなものにしてくれますが、ともすれば「○○という国は、△△△という特別な事情があるから難しかった」などと、失敗の理由に「カントリーリスク」を持ってきがちです。
国は違えど、多くの物品やサービスは、ほぼ同じものが販売されます。もちろん販売方法は異なりますが、「売上を上げる」という観点では、どの国でも事情は変わりません。自らの手法を見誤ったのに、カントリーリスクに原因を求める。このような会社が日本には多く、特に中国ビジネスに対しては、そのような見方をする人が多いのではないでしょうか?

もちろん、中国の人の持つ知的財産権に対する姿勢が、いわゆる先進国より後退していることは疑うべくもありません。実際に経験した話ですが、中国において展開しているサーバサービスにおいてWindowsを導入するときの話でした。当社としては、マイクロソフトとパートナーなので、月々○○円程度の安価でライセンスのレンタルができるという話をしましたが、「中国でサーバOSにライセンス料を払う人は居ない。うちが払ったら他社より原価が上がる」とのことでした。中国の常識は世界の非常識であることを懇々と伝え、結局は当社が関与する場合にはライセンス料をちょろまかす事は一切是認できないといいました。

また、最近の日本製品へのバッシングもありますが、実際にはそれほど敬遠しているようにも見えません。SONYなど日本ブランドを前面に押し出し、品質が良さそう(実際はそれほど良くなくても)に見せかけるような販売をしている事業者は軒並みダウンしているようですが、そうでない日用品などではコンビニでもいまだに普通どおり販売されています。販売が抑制された商品についても一過性のものであることは明らかです。
それを、『買わないといった中国人の声』だけを日本で報道するようなマスコミの姿勢があることから、不安が増大することになるわけで、報道では何人にインタビューしたかなどまったく公表せず、買わないという意見だけを流すことから、中国10億人以上がそう言っているように捉えてしまうだけといえるでしょう。
余談ですが、福知山線の事故でも、生中継なら被害者や遺族からのマスコミに対する批判も聞けましたが、報道ステーションやニュース23で流されるときには、都合よく編集されていました。

ここまでは、中国の一例を出しましたが、どの国であれど事情はあります。
ただ、体制転覆など、究極のカントリーリスクの具現化さえなければ、販売したい対象物に対して需要のある国なら、失敗してもそれほど傷が残るようなことはありません。
それに問題が発生するのであれば、やはり自らのリスク管理ができていなかったと憂うべきで、その国に対する憎悪としてひけらかす事は、大変恥ずかしいことです。
私たちも、諸先輩の悪しき前例を参考に、がんばらなければなりません。

2005年05月10日

福知山線の復旧とATS-Pの設置

先日の列車脱線事故から、2週間が経ちました。いろいろと報道がなされ、少しづつ状況や背景などが分かるようになってきました。
その中で、「速度超過」と「ATS-P」というキーワードが注目されています。事故の原因と、防護できた可能性ということでよく出てくるわけですが、結局は遠因といえる体質に無理やりつないでしまっています。もちろん、体質にも問題があるのは明らかで、私もそれについては述べてきました。
しかし、速度超過を「厳しい労務管理」、ATS-Pを「安全投資抑制」という観点からつないで、『体質だ!』とJRを批判することではなく、実際にどういう影響を与えたのかを掘り下げていくことが重要です。

また、国土交通大臣はATS-Pが無ければ宝塚線の復旧はダメと言っているようですが、確かに「利用者や被害者・遺族に対するシンボルとして」ということは私も理解できます。しかし、交通行政を取り仕切る官庁のトップが被害者・遺族心情の配慮だけで交通行政を採ることは危険です。もちろん大臣は官僚ではなく政治家ですから、プロパガンダも重要なんだろうと思いますが、北側氏のためにATS-Pを設置するわけではありません。
現在、阪急宝塚線は飽和状態です。利用しているうちの従業員によると朝は乗れないこともしばしばで、夜でも「押し屋」が出動しているそうです。また、バスも飽和状態で宝塚−三田北摂地域の交通事情は、劣悪な状況であることを交通行政のトップは見えているのでしょうか。
逆に観点を換えATSの安全性ということですが、速度超過で事故になった例は今回だけでなく、3月の土佐くろしお鉄道もそうです。宝塚線はATS-Sだから安全性不足だということであれば、都市部や終端駅を持つの多くの路線は運行できません。
だからといって列車の本数が比較的多いATS-P未設置の路線は、設置完了まで運行を停止させるなどということはできません。すなわち、安全性と交通網の安定稼動という2つのバランスをとることこそが、あるべき交通行政です。

もちろん、JRであの場所を通りたくない人は乗車しないでしょうけれど、宝塚で毎日陸橋を渡り乗り換えする手間、電車が満員で乗れないかもしれないリスクを考えると、JRの復旧を望む人はかなりの数であろうと思います。「乗りたくなければ乗らなくていい」という論理は、ともすれば大きな過ちを生むこともありますが、宝塚−大阪間はJR以外の経路もあり、JRの復旧により阪急が廃業するわけでもありません。逆に乗らざるを得ないに近い、三田北摂地域からの通勤客は、とんでもない無理を強いられているわけです。

ところで、国土交通省は、JRに対してATS-Pの設置基準示さず、最高速度についても議論せずに、放置していた立場であるのに、いまさら強権発動は所管能力の無さを露呈するものといえます。
ましてや、今回の原因は「速度超過」で、ATS-Pが無かったことではありません。すなわち、各駅停車だけで最高速度も70km/hという暫定ダイヤでの復旧も採りえるわけです。
また、ATS-Pがあったとしても、カーブで速度制限用の地上子を設置しなければまったく意味がありませんし、直前の直線の最高速度が120km/hで現場が70km/hとした場合に、申し訳程度に地上子を設置したとしても抑制できたのかどうかは疑問です。もし、今回の列車がカーブを通過していたとしても、それは問題の先送りでしかありません。
もちろん、どんな列車でも70km/hに減速できるくらい手前に地上子を設置し、減速のための設備を設置すればよいわけですが、距離の基準などは法律はおろか国土交通省令ですら、定められては居ません。
なお、ATS-Pに対応させるには、地上設備のほか、車上設備も必要です。福知山線を通過する多くの特急列車はATS-Pに対応しておらず、各駅停車も対応していない車両が多い状態で、どのような落としどころを考えているのでしょうか・・。

国土交通省は当然として、マスコミも含めて、ATSが「どのように整備されれば」安全なのかという観点で議論し、設置しなかったJRへの批判に終始することは少し休んだ方が良いのではないでしょうか?
いま一番重要なことは、次にこのような事故が起こらないように、対策を考えることです。

2005年05月11日

BLOGのデザイン変更

20050511-blog.jpg昨年からぼちぼち続けていたこのBLOGですが、リニューアルを行ってみました。
いろいろテンプレート集を見て回っていたのですが、マッチするものが無かったので、自分で作ってみました。大したこと無い2カラムのデザインですが、いざ自分でスタイルシートを書くとなると大変です。ずいぶんと勉強になりました。
なお、今回は皆さんから頂いたコメントがわかりやすいよう、最近のコメントをトップページで表示するようにしてみました。

<h2>最近のコメント</h2> <ul> <MTComments lastn="5" sort_order="descend"> <MTCommentEntry> <li> <a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a> - <$MTCommentAuthor$>さん </li> </MTCommentEntry> </MTComments> <br /> </ul> <br />

ただ、商用BLOGサービスに比べると難しいので、うちもレンタルサーバだけではなく、BLOGが簡単に出来る環境の提供を考えないといけないかもしれませんね。

実は裏付けの無い最高速度

今回の事故でしきりに取り上げられている速度超過ですが、福知山線で設定された各地点の速度制限が、そもそも根拠のあるものなのかどうかということが、気になるところです。
というのも、ご存じない方が多いと思いますが、鉄道における最高速度については、転覆や脱線といった観点はなく、緻密に計算して設定されているものではありません。唯一、法令での基準があるとすれば、「踏み切りのある路線においては、非常ブレーキ後600m以内で停止しなければならない」と言う、国土交通省から出された技術基準だけです。つまり、600m以内で停止さえ出来れば、運転計画として作成することにより、いくらでも高速化することが可能です。
つまり、国土交通省はJR西日本の高速化について、明確な基準による指導が出来ない状況であったことがわかります。

20050511-detail1.gifもちろん、現実問題として200km/hで走っている列車が600m以内で停止できるとは思えませんから、おのずと速度の上限は決まってきます。
今回事故を起こした207系の場合、減速性能は 3.5km/h/s だそうです。これは、1秒間に3.5km/hの減速を行えることを示しており、右図を見ればわかるように120km/hから停止するまでにかかる秒数は単純計算で34.28秒。120km/hから0km/hまで直線的に減速するとすれば、半分の 60km/h(≒16.667m/s) を掛ければよいので、570m程度で停車できることがわかります。
これが、130km/hとなると停車まで670mかかることになり、法令違反です。なので、207系は最高速度が120km/hとなっているわけです。すなわち、現在の法令に基づく速度の上限は、路線によって決定されるものではなく、車体によって決定されるものと理解することも可能です。

つまり重要な点は、そもそもカーブにおいて根拠のある最高速度設定は行われていないということです。
記憶に新しいところでは、今回の事故現場において「脱線・転覆する速度は133km/hである」と言っていたにもかかわらず、最終的には「乗客が乗っているとわからない」と言うことになりました。そう、結局綿密なシミュレーションや実験を行っていないので、どれだけ出したら横転するかはわからないのです。極論を言えば、条件によっては70km/h以下でも脱線する可能性が0ではないかもしれません。
自動車の場合は、あまりに低すぎる制限速度ゆえ、裏通りなどでは有名無実になっているという意見もありますが、自身の危険性より歩行者や他の車への影響から制限を設けられています。すなわち、その速度を超過して、すぐにスリップしたり跳んで行ったりする危険はありません。また、死傷者など、事故の際の影響も、航空機や鉄道に比べると比較的軽微なことが多いと言えます。もちろん件数は桁違いですが。

新幹線の実験中に車輪の蛇行動で脱線しかけたと言う話がありました。しかし、これは乗客を乗せる前の実験段階であり、その後も繰り返し実験行い、ある程度の確証を得た上で制限速度を設定しました。現在でも、新造の新幹線が出るたびに延々と試験を行い、いまもJR西日本とJR東海の共同開発中の新型のN700系を試験していると聞きます。
それに対し、在来線の制限速度は、ダイヤ作成者のカンに頼るところが多く、シミュレーションしたものでも、実地試験をしたわけでもありません。すなわち、今まで大丈夫だったからという、悪い方でのカンが生きています。今回の現場の手前も、最高速度は120km/hに引き上げられ、運転士のカンに頼って70km/h制限のカーブを曲がることになりました。カンとカン、本当に安全が担保できそうな気がしません。

ところで、国土交通省から出されていた技術基準は、規制緩和の流れの中で「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」に変更され、600mルールは無くなりました。
すなわち、速度の上限を決める法令は、私の知る限りありません(あれば教えてください)。
この中で最後の防護壁となるのは、国土交通省に必ず提出しなければならない、運行計画ですが、今回の福知山線については何のお咎めも無く受理されているわけです。
もちろん、JR西日本のように速度こそが最高のサービスだと、確信犯的に考えている事業者の運行計画に、難癖つけるのは難しいと思いますが、知らなかったで済まされる問題ではありません。JR西日本の垣内さんも、これほど深い自社の闇を全て理解していたわけでもなく、一連の騒ぎは降って沸いたような実感かもしれませんが、やはり知らなかったで済まされる問題ではありません。

今後、シミュレーションや実験などの客観的な裏付けを行い、根拠のある速度制限の方針を明確に打ち出し、安全が担保できる最高速度を設定していくことが、国に突きつけられた大きな課題ではないでしょうか?モラルを失った事業者と、全く咎めない所轄官庁、それも癒着つきとなれば、最悪の事態になったこともうなずけます。


列車の性能諸元

型式 製造開始年 モーター 出力 減速度 最高速度 コメント
207系0番代 1991年 WMT100 155KW 3.5km/h/s 120km/h 今回事故を起こした1両目〜4両目
207系1000番代 1994年 WMT102 200KW 3.5km/h/s 120km/h 今回事故を起こした5両目〜7両目。速度記録がされていた
207系2000番代 2002年 WMT102B 220KW 3.5km/h/s 120km/h
223系2000番代 1999年 WMT102B 220KW 4.3km/h/s 130km/h 130km/hで走る新快速
  • 今回事故を起こした列車は、前4両が旧型の0番代、後3両が中期型の1000番代でした。運転士は当日に繰り返しオーバーランをしていたようですが、モーター出力が前後でかなり異なる編成となり、電気ブレーキの操作が非常に困難だった可能性も考えられます。
  • 最新の207系と223系は同様の出力のモーターを搭載しており、もはやブレーキ性能とギヤ比以外は、全く変わらないことがわかります。

関連情報

鉄道事業を始めるには:
→ http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/ns/tetsuduki/tetsudou.htm
鉄道に関する技術上の基準を定める省令」の制定について:
→ http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha01/08/081225_2_.html
207系型電車の諸元:
→ http://homepage3.nifty.com/canada/Urban/207-0~jp.html

2005年05月13日

東京出張

今日は、東京へ出張していました。

2005年05月14日

トラックバックスパムの防御

最近トラックバックスパムが、以前にもまして迷惑しています。
そのため、トラックバックのスクリプト名を修正していました。

というのも、どこぞのサイトで、URL決めうちでスパムを送信しているらしいとのことで、スクリプト名を修正すれば大丈夫なんじゃないかなということで。

具体的な方法は以下をご覧ください。

  1. スクリプトをコピーする

  2. Movable typeの場合、mt-tb.cgi という名前がデフォルトのトラックバック用スクリプトなので、これを trackback.cgi としてコピーします。
    FTPの場合は、ダウンロードして、アップロードしてもいいでしょう。この際、実行権限が落ちてしまわないように注意してください。

  3. mt.cfgの修正

  4. mt.cfgの中に、トラックバック用スクリプトのパス名を指定する項目があるので、ここを修正します。
    TrackbackScript trackback.cgi

  5. 再構築

  6. 再構築して、全てのページのトラックバックURLを修正させます。

  7. mt-tb.cgiの削除

  8. 今まで利用してたスクリプトを削除します。 これにより、機械的に mt-tb.cgi を叩いて来るトラックバックスパムは、防げるものと思います。

とりあえず、しばらく様子を見てみます。
問題などあれば、お知らせください。

2005年05月15日

マニカ

昨日、関西テレビ(8チャンネル)において、「世界がもし100人の村だったら」という、有名な書籍の名前を冠にしたドキュメンタリーが放映されていました。しかし、途中までこの番組を見たものの、結局なぜこの番組名にしたのかがわかりませんでした。

もしこのメッセージを読むことができるなら、あなたはこの瞬間二倍の祝福をうけるでしょう。 なぜならあなたの事を思って,これを伝えている誰かがいて, その上あなたはまったく文字の読めない世界中の20億の人々よりずっと恵まれているからです。

今記したのは、原著に含まれる有名なくだりです。
そもそも、私はこの話は好きではありません。わかりやすく不公平を表現し、無知の悪を理解するには絶好の尺度であるとは思います。しかし、私はそれほど聡明な人間ではありませんので、「自分より悪い境遇の人はたくさんいるのだから、安心しろ」と見えるのです。まるで「上見て暮らすな。下見て暮らせ」です。
少なくとも、自らの優越を再確認し上から見下すような詩なのに、問題提起に繋ぐような使用方法は、そもそもそぐわないのではないでしょうか。

20050515-tv1.jpeg今回の番組では、最初にマニカという女の子を紹介していました。
フィリピンの首都、マニラのゴミ処理場で、学校にも行けず毎日ゴミ拾いをして生計を立てている女の子で、番組中では繰りかえし「父親が殺され」と紹介していました。
この中で、マニカのVTRの終盤で、さらっと非常に重要なキーワードを話していました。それは、「マニカは街に出ても、市民から後ろ指を指され、石を投げられることもあります」というところです。
番組ではマニカのことを、私たち(日本人)とは違うセグメントにいる恵まれていない人のひとりとして表現していました。マニカは「私たちの生活」と語るのに対し、匂いについて聞かれて酒井美紀は涙を流していました。酒井美紀は、自らとマニカとの間でセグメントを分けました。
マニラの市民は、匂い(生活場所)によって、差別民としてマニカの事を見ているわけですが、テレビクルーの取材姿勢まで、そのようなマニラ市民と同様の「被差別民」という思いを持っていたことは明らかです。

20050515-tv2.jpeg例えば、発展途上国であるフィリピンにおいて、政策が追いついていない現状を語るのであればよいのですが、差別を生む偏見が露骨に見える表現はふさわしくないのではないでしょうか。ましてや、「世界がもし100人の村だったら」に掛け合わせて表現すること自体、マニカをはじめとした不遇の人々に対して失礼に当たります。
もちろん、どのような表現がいいのかノーアイデアではありますが、少なくともあの取材姿勢と涙は、滑稽に見え、途中でチャンネルを変えてしまいました。

なお、100の人で 1000 を分け合う際に、平等なのは10ずつ分配することです。しかし実際には、100が5人、20が20人、5が15人、1もない人が多数という国も多数あります。幸い、日本は1億総中流家庭なので不満が少ないのですが、社会は着実に差を生む方向へ向かっています。これから、日本も他人事ではなくなる日が来るのかもしれません。
ただ、差が生まれるのは現代の社会では当然の帰結とはいえ、完全に美化し「かわいそうな人」という報道は、同情は得られても、所詮は他人事の域を出ないのではないかと思います。

大阪の街

先日、北浜にある三越百貨店大阪店が閉店しました。315年という長い歴史が閉じられた時でした。
店は早速看板がはずされ、今日通りがかったときも工事の真っ最中でした。

その昔、大阪の堂島や中之島の界隈には、住友家や鴻池家といった豪商の蔵屋敷が立ち並び、天下の台所という名に恥じない商いの町となっていました。また、また、豪商の淀屋邸前では、米手形を基にした米市が開催され、その手形を転売することによる先物市場が形成されていったといいます。
このように大阪の地から、日本独特の商習慣が形成され、世界と比べても恥じない市場経済が生み出されました。

しかし、大阪という町自体、江戸時代の終焉と共に、衰退の一途をたどります。
1年ほど前、JR大阪駅の構内にある日本旅行の店舗内で、菱垣廻船を紹介するパネルが掲示され、大阪の昔の姿を紹介していました。その写真の中で、大阪の街は発展途上ながらも、力強さを見せ付けていました。多くの蔵が立ち並び、商人は事あるごとに祭りだ宴会だと、遊びまわります。もちろん、多くの演劇場が設けられ、楽しんだようです。
たまたま、一緒にパネルを見ていた年配の方(年のころ80歳くらい)が、パネルを見ながら大正の時代の話をしてくれました。そのころでも、まだハッピを着た人たちが、気忙しく働いていたそうです。しかし、そのころに比べて、すっかり大阪の街は活気がなくなったとおっしゃってました。

明治時代の始まりと共に、商売の中心は東京へ移り始め、終戦後は、企業の本社上京が加速することになります。さらに、バブル景気の崩壊と共に止めを刺された形となり、銀行系の本社まで東京になりました。
住友家の流れを汲む住友銀行は、さくら銀行と合併して旧三井銀行の本店へ移り、鴻池家の流れを汲む三和銀行も、UFJ銀行として名古屋に本店を移すことになってしまいました。

現在、大阪市より横浜市のほうが人口が多いとはいえ、事業所数などの商業規模としては大きな差をつけています。また、財源についても、大阪府を上回る大きな予算を持っています。ポテンシャルも、まだ他の地方都市と比べると高いといえるでしょう。
ただ、以前は東京=大阪という構図は、すでに大阪=他の地方都市になりつつあります。そもそも、USなどと違い、日本は狭い国です。ましてや、東京と大阪は600kmしかはなれておらず、他の大国からみれば、距離的には衛星都市です。

もちろん、今でも大阪の文化や商圏としての可能性は、捨てきれないものがあります。しかし、中心を担うべき大阪市が、目先の汚職で職務執行停止状態になってしまい、打破できる見込みが見えてきません。
前出の横浜市の場合、独立した商圏としてはそれほど大きくないわけですが、中田市長がベットタウンとして暮らしやすい環境作りに邁進していると聞きます。私の実家も横浜市なので、保育所の状況や老人介護の話を聞くにつけ、大阪市より進んでいる実態を実感します。(私の母自体が、横浜市の嘱託で、ヘルパーを行っているようです)
結局、商都としての発展策に乏しく、且つ住民に対しても適切な対処が出来ていない今、大阪の行く末に一抹の不安が残る状況となっています。

私は経営する本社を大阪市に設置しているわけですが、大阪に設置していて得をしたということは、想像しても特に出てきません。むしろ、東京に設置していれば、何らかのメリットがあったかもしれません。しかし、将来の展望が開けるかもしれないという期待を込めて、もう少し大阪でもうすこしがんばりたいと思います。

と、大阪の象徴である三越の看板を下ろされている現場を見て、つい思いにふけってしまいました。

PS.
下記の写真は大阪市役所の玄関ですが、浮浪者がたむろしています。東京でも浮浪者はいますが、玄関前に陣取っている人々を見ていると、考えさせられるものがあります。

読売新聞の不適切な発言に対するお詫び

先日発生した福知山線脱線事故において、記者会見中にヒゲの記者がわめき散らしていたことは、記憶に新しいところです。

この行為に対して、記者の所属する読売新聞社より、お詫びの談話が出されていました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050513ic01.htm

インターネットにより個人間のコミュニケーションが密になったことから、報道機関の不適切な対応がようやく監視されるようになりました。ひとえに、個人の情報発信が発展した結果ではありますが、このように認められる新聞社があることは驚きです。
謝罪して当然の行為なわけですが、このような声明が出されたことは、非常に喜ばしいことでしょう。

 脱線事故をめぐるJR西日本幹部の記者会見で、読売新聞大阪本社の社会部記者に不穏当・不適切な発言があり、読者の読売新聞およびジャーナリズムに対する信頼を傷つけたことはまことに残念です。読者や関係者に不快感を与えたことに対し、深くおわびします。大阪本社は事実を確認した段階で、ただちに当該記者を厳重注意のうえ、既に会見取材から外すなどの措置を取っています。

 本社は日ごろから、日本新聞協会の新聞倫理綱領、読売新聞記者行動規範にのっとり、品格を重んじ、取材方法などが常に公正・妥当で、社会通念上是認される限度を超えないよう指導してきました。今回の事態を重く受け止め、記者倫理の一層の徹底を図ります。

 JR西日本の記者会見は記者クラブ員のほか、新聞、テレビ各社から常時100人から50人の記者が出席して事故発生の4月25日から連日開かれています。

 当該記者は、5月4日から5日未明の幹部の会見で、事故直後の対応や天王寺車掌区の社員がボウリング大会や懇親会を開いていた問題の説明を求め、「あんたら、もうええわ、社長を呼んで」などと声を荒らげたり、感情的発言をしたりしていました。

 JR側の説明が二転三転したため、会見は全体として詰問調になったようですが、当該記者の発言の一部は明らかに記者モラルを逸脱していました。

 この模様がテレビや週刊誌で報道されると、読者から叱責(しっせき)や苦情が寄せられました。使命感や熱心さのあまりとはいえ、常に心がけるべき冷静さを欠いたと言わざるを得ません。日ごろの指導が生かされなかったことに恥じ入るばかりです。

 脱線事故報道では今も、社会部などの記者70人前後が取材を分担、遺族らの声に耳を傾け、事故原因やその背景など、惨事の真相に迫る努力を続けています。引き続き全力で取材に取り組みます。

 大阪本社社会部長 谷 高志


2005年05月16日

反日の影響なし?4月の売り上げ好調

今年の4月に中国において大規模なデモが発生しました。
私はその最中に中国上海へ出張しており、さほど影響は無いのでは?とのコメントを書きました。

結局、さほど影響は無いようです。もちろん、この先は流動的ではあるので、注視する必要がありますが、ひとまずは安心です。

記事: http://www.asahi.com/business/update/0516/106.html?t

BLOG: カントリーリスク(2005/5/9) | 中国出張(2005/4/20)

 16日付の中国紙・新京報によると、中国の4月の乗用車販売台数は前年同月比18.2%増の25万7337台に達した。前月比でも7.2%増と好調。4月には反日デモが相次ぐ中、日本メーカーに対する不買運動拡大が懸念されたが、影響はあまりなかったもようだ。(時事)

定価?格安?航空券

最近海外出張が多くなっています。
そこで、チケットの手配を行う機会が増えてきたのですが、同区間における航空券の価格のばらつきに、改めて驚かされます。

例えば、関西空港から中国(上海浦東)の往復チケットの場合、エコノミークラスにおける定価は141,600円となります。ちなみにこの定価ですが、普通運賃とかノーマル運賃とか言われるもので、通常はIATA(国際航空運送協会)により公示されているものです。
このチケットは、もっとも制限がゆるく、予約変更は、有効期間である6ヶ月以内であれば自由に可能であり、キャリア(エアライン)も自由に選択・変更することが可能です。また、払い戻しの際も若干の手数料のみで可能です。

次に、PEX運賃と呼ばれる正規割引運賃があり、どのエアラインでも利用可能なIATAペックスと、エアライン毎に設定される独自のものに分けられます。独自の正規割引としては、ANAの「ゲット」、JALの「悟空」などが有名でしょう。
ちなみに、先ほどの上海浦東往復においてゲットを利用する場合、125,000円となります。

ここでおさらい。

種別 エアライン 購入期限 変更 上海往復
正規運賃(IATA公示) 変更可能 当日まで可能 自由に変更可能 Y - 141,600円
C - 165,900円
PEX運賃(ANAゲット) ANA便のみ 予約から72時間以内 不可
(種類によって復路の便変更が可能)
125,000円
格安チケット(最安値) 不定 数週間前 指定された便のみ 38,000円
※正規運賃のYはエコノミー、Cはビジネス

ここで見ると、格安チケットが、いかに格安かということがわかります。
ただ、私の場合は予定が決まるのがぎりぎりであり、且つ帰国日や経路が変わることが多いことから、結局は正規運賃で往復せざるを得ません。


ところで、私は明日からロサンゼルス(US)へ出張しなければならなくなりました。
この話を書こうと思ったのは、この出張のチケッティングの際に、手段によってまったく異なる価格となったからでした。
当初、出張の予定が決まったのは、4月の下旬でした。すでに一ヶ月前は切っていたものの、2週間前ではありました。これならばと、ANAの早割14コンポWEBを利用することを考えたのですが、予約変更が出来ないという大きな壁を前に、あきらめざるを得ない状況となりました。次に、ゲットスタンダードWEBを検討すると、復路便が変更可能で購入期限も無く、206,000円で往復と、魅力的な価格になっていました。
しかし、今回は出張であり、到着後にすぐ打ち合わせがあります。さすがに、エコノミクラスで10時間以上はしんどいということで、ビジネスクラスを探してみることにしました。正規運賃の場合、547,000円かかるビジネスクラスも、ANAの場合、ビジ割というチケットを利用することにより、355,000円で往復できるようです。

とはいえ、エコノミーとの値段の差は結構大きいので、ビジネスクラスで利用できる、別のチケットを探すことにしました。すると、タイ国際航空のビジネスクラス格安チケットが、177,000円で出ているではありませんか。
復路便の変更も可能で、且つビジネスクラス。
これはよいということで、早速管理部に手配を依頼。しかし、予想通り満席とのことでした。仕方が無いので、空席待ちを行うことになりましたが、数万円高いチケットであれば取れそうだという返答がありました。
そうです。航空券には「予約クラス」というものがあり、ファースト/ビジネス/エコノミー以外にも、予約の際のプライオリティの分類を含めて、クラス設定がなされます。今回は、予約クラスを高めることにより、少し高くなるものの手配が完了しました。

結局、ビジネスクラス往復が、大人二人で40万円程度と、エコノミーの正規割引運賃と比較しても遜色ない価格で、手配することが出来ました。

チケット種別 価格 座席クラス
正規エコノミークラス 359,500円 エコノミー
正規ビジネスクラス 547,000円 ビジネス
ANA ゲットスタンダード 206,000円 エコノミー
ANA ビジ割 355,000円 ビジネス
タイ国際航空 格安ビジネス 約200,000円 ビジネス

こう見ると、いかに正規運賃と格安運賃が乖離しているのか、驚くべき実態を垣間見ることが出来ます。
ちなみに、タイ国際航空の今回のチケットは、予約クラスが J で、マイル積算が出来ないような話を聞いたことがあるのですが、ANAのデスクに聞いてみると、125%(ビジネス換算)での積算が出来るといわれ、正規運賃となんら差が無い状況に、驚きます。

2005年05月17日

ロスへ出張

今日から今週末まで、ロスへ出張です。
今まで、国外といえば中国か韓国だけだったのですが、初めて太平洋を渡ることになりました。

今回は、コンテンツの日本誘致の一環で、USの会社と打ち合わせです。
日本のコンテンツの輸出も、最近では多くなされていますが、やはりインターネット大国の持つコンテンツ量は、目を見張るものがあります。

写真は、タイ国際航空のラウンジにて。ラウンジでは無線LANが利用できました。
左は、一緒に出張する笹田さん(社長)。

20050516-kix1.jpeg 20050516-kix2.jpeg

2005年05月18日

ロスにて

ロサンゼルスは、いま2005/5/17の19:00です。
そろそろ眠たくなってきました。

※海岸より太平洋のはるか西にある日本を望む
20050527-los1.jpeg

2005年05月19日

E3 ゲームショー

ただいま、ロスは18日の23:40です。

20050519-e3-1.jpeg本日、アメリカのロサンゼルスにおいて、Electric Entertainment Expo (E3)が開幕しました。
ご存知の通り、世界最大のゲームショーで、今回のメインはなんと言っても、マイクロソフト、ソニー、任天堂のハードウェアバトルが見ものといえます。
とはいえ、私自身はあまりコアにゲームをするわけでなく(シムシティとA列車くらい)、もったいない話ではあったのですが、付き合いのあるゲーム会社がブースを出すとのことで、商談や状況の確認をかねて会場に行ってみました。
なお、本日のロサンゼルスはとてもいい天気で、ショーにはうってつけの日和。会場の人出もたいへん多く、大盛況でした。

E3の模様については、他のサイトで詳細なレポートがされていると思うので、詳しく知りたい方は、検索してみてください。

とりあえず、今回は午前中にビジネスを済ませ、昼から各ブースを流しました。
やはり目を引くのは、SONYブース。EYE TOYがプレイアブルでたくさん並べられ、「黒山の人だかり」とはこういうものを言うのかというくらい、盛況でした。ちなみに、PS3が公表されたらしいですが、実物は置いていなく、且つ発表も聞いていなくてちょっと残念。



このほか、SQUARE ENIXやKONAMI、BANDAI、SEGA等々、たくさんの日本企業がブースを出していました。ところで、この類のショーには初めて行ったのですが、プレイアブル状態で設置しているのが多くて驚きです。


うちの会社で流行中のエバークエストをはじめとしたSOEのブース。

スクエアエニックスでは、鋼の錬金術師のほか、数多くのタイトルが展示されていた。

脇にあったフィギア。いろいろあるもので・・
※写真は順次アップします。

しかし、アメリカ人はよく食べよく飲みます。日本人なら1日食えそうな大きな弁当に、そこいら中でがっついてました。結局、食べる場所が無く、会場内で食事は出来ませんでした。
恐るべし。E3&アメリカ人。せっかくのショーなんだから、居座ってとめどなく飯を食わなくてもいいのにと、思ってしまいます。
あと、アメリカ人は、とにかくでかい。上も横も。(特に横)日本人ならこの人数じゃ渋滞しないだろうところでも、人で渋滞していました。マナーが悪いのもあるんですかね。

ところで、E3会場前では、アメリカ国防総省が入隊者数を増やそうと企画した戦争ゲームのプロモーションをしていました。聞くと、ゲームは大変よく出来ているものの、入隊者数が増えたかどうかはわからないそうです。

20050519-e3-5.jpeg 20050519-e3-6.jpeg


なにはともあれ、E3はそれなりに楽しむことが出来ました。もう少し詳細なレポートが出来ればいいのですが、本職じゃないのでここらへんで。

2005年05月20日

アメリカ人の食生活

アメリカに出張して3日目となりました。とりあえず、午前中に最後の打ち合わせが終わり、今は現地時間の11:00頃、やっと明日帰国です。(TGは、木曜日に便が無い・・)
さて、この3日間はロスで食事をしたわけですが、ちょっと感想を述べたいと思います。

まず、アメリカ人の大好きな肉ですが、昨日行ったステーキ屋が最高でした。最高といっても、Very goodな、わけじゃなくて、いわゆる「アメリカ人の食べる肉」を見事に具現化したようなものを体験でき、気分が最高だということです。肉は硬く脂身は無い。そして厚さが4cmくらいあり、肉の味しかしない。おまけに、付け合せのポテトや豆もまったく味付けがされていない状態です。
よく、アメリカの食卓ではソースやらケチャップやら、山のように並べられていますが、味付けしたくなる気もわかります。何せ、何も味つけがなされていないのですから。ただ、いかにも不健康そうなソースだったので、塩だけにしました。
今回は、$14のサーロインステーキを食いましたが、あまりの不味さに残してしまいました。いつも飯を残さないのが信条なので、とても残念なことです。;-)
まぁ、話のネタに出来るような、典型的なステーキの体験でした。

20050519-lowrys.jpegその日の晩は、昼のリベンジということで、懲りずにまたステーキを食いに行きました。
といっても、Lowry's the Prime Rib という有名なリブステーキを食わすレストランで、こちらはとてもおいしかったです。雰囲気もよく、また来たい店でした。ウェイターのお姉さんが、片言の日本語でニコニコしながら話しかけてきて、とても陽気なところでした。
ちなみに、E3の影響か、日本人もたくさん居て、日本で食事しているようでもありました。
最近、Lowry'sは日本にも出店しているそうですから、ぜひ行ってみてください。
おいしいです。ただ、BSEの問題が気になるところですが・・。
http://www.wondertable.com/app/tenpo/tenpo?code=Lawrys

ところで、よく語られるのが、「アメリカのマクドは全てがLL」という話ですが、ご多分に漏れず行ってみました。フィレオフィッシュを頼んだのですが、意外にも通常サイズでした(ビッグマックも同じサイズ)。ポテトも日本と同じサイズです。
ただ、ジュースが標準なのに異様にでかい。おまけに、付いてるポテト用ケチャップが山のよう。そして、総じて不味い。やはり、マクドは日本に限ります。意外にも、アメリカ人ですら、日本のマクドはおいしいと思うらしいですよ。

しかし、アメリカ人が毎日こういう食生活をしているかと思うと、もう脱帽です。
岩のようなステーキをほおばり、たらいに入ったようなサラダにがっつく。そして、タンクのようなコップから繰り出すコーラを流し込み、色とりどりのビタミン剤を服用(←ここは想像です)する。こんな生活をしていれば、そりゃ日本食がヘルシーといえる気持ちも判らなくはありません。
ちなみに、アメリカでは中国ばりに飯を残します。”たらいサラダ” も、全部は食べられずに、山盛りのフルーツも半分ぐらいは捨てられます。
何せ、肉も野菜も食材は何でも安いし、ガソリンも安くて流通コストもかからないので、安く出来るのでしょうが、もう少し改められる部分はあるんじゃないかと思ってしまいます。
http://www.asahi.com/international/update/0515/008.html

ただ、日本も同様に破棄の多い国であり、考えるべき事はたくさんあるのかもしれません。


20050519-hotel1.jpeg
さて、話を戻しまして、今回宿泊しているホテルは、コリアンタウンに位置し、ホテル自体がハングル併記されているようなところです。そのため、朝食はKorean Styleも選べ、私たちも朝食時に韓国料理を頼んでみました。しかし、本国に比べて不味い。キムチもぜんぜんダメでした。
メニューには日本食も掲載されていましたが、アメリカで経営されている多くの日本食レストランでは、「中国人や韓国人が似非のものを作っている」などとよく聞くので、やめました。
写真は、ホテルの窓から。まるで、韓国の街の中のよう。

よく寝た

午前中に仕事を終え、昼からホテルの部屋に帰ったのですが、先のエントリを書いた後、今まで寝てしまいました。
せっかくなので、近くにあるレッドラインのWILSHIRE/WESTERN駅から、HOLLYWOODまで行こうかと思っていましたが、もうすでに16時を過ぎてしまっています・・。
時間が遅くなっても嫌なので、観光は次の機会としました。

ところで、今日は朝ごはんしか食べていないのに、まったく腹が減ってこないのは、カロリーの蓄積からでしょうか。『食いだめは出来ない』というのが、学生時代の貧困生活から来る教訓だったのですが、これだけ高カロリーの食事をした後だと、かなり持つようです。

それはそうと、このまま明日の朝まで起きておけば、飛行機の中でよく寝られるのではないかと思ったりします。
そうすれば、帰ったときの時差ぼけは、ある程度緩和されるかも・・。
(とはいえ、往路はそれほど時差ぼけを感じませんでした)

お客様の声がフィードバック頂けるよう

さくらインターネットをご利用頂いているお客様や、以前ご利用いただいていたお客様から、カスタマーセンターの総責任者(当社役員)へ直接声をフィードバックいただけるウェブフォームが、設置されました。

http://www.sakura.ne.jp/support/info/koe.phtml

急成長している中、お客様よりさらなるカスタマーサービスの向上が求められており、いろいろと試行錯誤を繰り返しています。

2005年05月21日

帰国

ロサンゼルスは朝の10:30。長い出張も終わり、ようやく帰国の途につくこととなりました。

ただ、帰りは偏西風の影響で、往路よりもさらに時間がかかります。
飛行機に12時間は、さすがに厳しいですねえ。
昨日の晩から寝ていないので、到着までよく寝られればよいのですが・・。

空港にて

20050520-lax1.jpegロサンゼルス国際空港のマレーシア航空ラウンジでは、無線LANを利用することが出来ました。
といっても、どっかわからない電波を拾っているだけではありますが。

KIXのタイ国際航空ラウンジにしろ、LAXのマレーシア航空ラウンジにしろ、人数の割にスペースが小さすぎるのが難です。
どうやら、スターアライアンスのゴールドメンバーが、エコノミーなのにラウンジを利用していることが影響しているようです。

ところで、アメリカ合衆国は出国審査が無いのですね。手荷物検査場を出た後で、どこにあるか探してしまいました。

2005年05月22日

ティファール

20050522-tfal.jpeg
最近テレビCMにて、よく紹介されている、ティファールの電気ケトルを買ってみました。
確かにすぐ沸いて便利です。

忙しい朝に湯沸しが面倒な方、どうですか?

2005年05月26日

ヘラクレスが新規上場受付を停止

以前からシステム障害が続き、売買の約定データ配信の遅れが慢性化していた大阪証券取引所が、ひっそりと大きなプレスリリースを出しています。

ヘラクレスへの今後の新規上場申請の取扱いについて

ネットバブルの最中に、前身のナスダックジャパンとして開所したヘラクレスは、東証のマザーズと並んでベンチャー企業がIPOするための近道として、大きな役割を果たしてきました。
もちろん、当社顧客の主要層も、多くはベンチャー系のIT企業であり、それらの企業がIPOでの資金調達により大きな成長力を得て、事業規模の拡大を図り、当社の売上を向上させる原動力になることから、注意深くこの事態を見ています。
また、今年に入ってマザーズが審査体制を強化し、実質ベンチャー企業を締め出すような行為が続いていることから、事態にはかなり心配しています。

2005年05月31日

ホスティングプロ打ち合わせ

今日は、来月開催されるホスティングプロの、レンタルサーバオルグセッションの打ち合わせをするために、大手町のCRCまで行きました。
ホスティングプロでは、レンタルサーバオルグセッションとJAIPAのスパムセッションの2つにパネルとして出席する予定ですので、興味があれば見に来てください。

とりあえず、ネタを調整し大まかな台本を作成して、打ち合わせは終了。その後、神田駅前の居酒屋で飲んでました。
# 不規則な食生活は、ちょっとまずいかもしれないと思いながらも・・

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