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2005年09月 アーカイブ

2005年09月01日

TAXI

今日は、ホテルからBohanまでTAXIにて行ったのですが、ホンコウズーツーツァン(虹口足球場)と中国語で言っても、発音が悪いせいでまったく通じず。仕方がないので、紙に書いて何とか通じました。
しかし、今度はメーターを上げない。中国語がわからない客だからと、昨日に引き続いてボラれるのかと思いつつもボーっとしていると、どうも本当に上げ忘れたようでした。
あわてて、メータを開始させる運転手。もう10分ほど走っているので、結構距離は行っています。言葉はわからないものの、とても悔しそうにしている様子が、よく伝わってきました。
目的地に着いた時点で、メータは12元を指していたのですが、うなだれている運転手を見ていると気の毒なので、リャンシーイーと言って21元手渡しておきました。すると、かなり驚いた様子でxiexie(謝謝)と言われ、少し良いことをした気になりました。;-)

ちなみに、後で聞くと「大体25元位かかる距離ですよ」とのこと。
結局のところ、得したようです。

マッサージ

今日は、とりあえず今後の詳細の打ち合わせや原価の話などを行い、パートナーとの展開については全て調整が完了しました。本当に良かったです。

その後、7時くらいに終わることが出来たので、食事に行き、昨日に引き続いてマッサージに行ってきました。
今回は昨日と異なる店ですが、こちらも足つぼ1時間と全身1時間の合計2時間で、80元でした。
あれだけやってくれて80元とは、うれしい限りです。

2005年09月02日

データセンター見学

本日は、朝から晩まで、4箇所ものデータセンターを見学に行きました。
上海の街を、北へ南へかなり大変でしたが、いろいろと情報を仕入れることができ、よかったです。

明日の朝のアポが1件終われば、夜には帰国。この一週間はとても有意義でしたが、さすがに疲れました。ホテルじゃなくて、実際に居を構えるのであれば、いい街(公害をのぞいて)なのですが・・。
普通の一般社員・役員なら、とっくに転勤して上海の駐在員になるところです。;-)

20050902-unihub.jpeg 20050902-iadv.jpeg 20050902-hyatt.jpeg
↑金浦への途中で見かけたGrand Hyatt
↑←金浦のデータセンター(中国国旗が掲揚されている)
←中心部のデータセンター屋上より

2005年09月03日

3778 - さくらインターネット

さくらインターネットをはじめて早や9年。
創業時にお世話になった、現監査役の梅木氏。現社長の笹田さんと創業時からの菅君。そのほかたくさんの皆さんのおかげで、東証マザーズへの上場が承認されました。

ありがとう。
そして、これからもよろしくお願いします。

抗日記念日

今日は中国における抗日戦勝記念日です。
出張中、マッサージ屋のテレビに映るCCTVも、抗日記念番組一色。歴史を鑑みることは重要なことですが、あんなプロパガンダ活動を続けていることは、日本人から見た隣人意識を確実に悪化させています。
中国の抗日運動は、日本というスケープゴートを作って中国人のナショナリズムを高揚させ、共産党政権の安定化を狙うという目的です。歴史を振り返って、今後の平和のために云々・・とか、そういった理由ではないことは明らかでしょう。
しかし、中国共産党のプロパガンダに手を貸しているのは、他ならぬ日本のカードであることも考えなければなりません。


それは、靖国参拝問題です。
そもそも、先祖を大切にし、特に今の繁栄の礎となった、太平洋戦争において亡くなった方に対する哀悼の気持ちを示すことは、とても重要なことです。参拝行為は、誇るべき日本の姿勢であることは確かで、なんら問題のあることではありません。
それは、靖国であろうと他の神社であろうと、合祀されていようと、そこには祀られてなかろうと、戦争記念日に参拝して哀悼の気持ちを示すことが悪いことだとすれば、それはとても悲しいことです。

しかし、排外的なナショナリズムを鼓舞させる観点で行われているのであれば、それはまったく受け入れられないことです。
排外的なナショナリズムは、内政をやりやすくなるのに対して、外交は低下することになります。隣国との関係を悪化させ、国益を損ねたとなるならば、国の繁栄を祈った先人にどう説明するつもりなのでしょうか。
少なくとも、中国共産党に有利なカードを渡してしまったばかりでなく、中国人の感情まで悪化してしまっています。その間に、他の国々が虎視眈々と中国の市場を狙っています。政冷経熱といわれていますが、もうこれ以上は難しいでしょう。
本国が右傾化し、中国を刺激することは、絶対に避けるべきことであることは明らかです。

ただ、気をつけなければならないのは、下手に出てはダメということです。軒先を貸して母屋をとられたなんてことになりかねません。
一歩ひいたら、彼らは必ず一歩こちらにやってきます。次はそこがスタート地点になってしまいます。オフセットがずれてしまうのです。
この厄介な隣国と真の友好関係を結べるかどうかは未知数ですが、少なくとも「挨拶程度の会話が出来る同じマンションの人」くらいにはならなければなりません。
今の状況は、まるで引越しおばさんと被害者のような関係です。まったく困ったものです。ひとつ違うのは、被害者である日本国は引っ越しおばさんに有効なカードを渡し過ぎちゃったということでしょうね。

ところで、靖国問題をいちいちピックアップする報道機関。本当は、彼らが一番の元凶です。
靖国問題はそもそも内政干渉であり外交問題になることがおかしい。しかし、マスコミは頑張って今の構図を作ってしまいました。

右翼的な政治家と左翼的な報道機関。この人たちのおかげで、本当にむちゃくちゃです・・・。

上海での全日程終了

上海での全日程が終了し、今から帰ります。
出張という形でなければ、とてもいいところです。

# 今から観光というのも勘弁なので、帰りの飛行機の時間を早めようかなぁ。

2005年09月04日

東京出張

昨日中国から帰ってきたばっかりなのですが、今日から1週間出張です。
雨が降っていたので大丈夫かなと思っていましたが、なんとか羽田空港に到着しました。

2005年09月06日

座談会

今日は、今月末に発売される「インターネットデータセンター完全ガイド2005年秋号」において掲載される、座談会形式の取材のため、インプレスさんまで行っていました。
結局、いつものように話をしたわけで、それを記事にするというのも結構興味深く、恥ずかしい限りです。;-)

内容は?って?
それは、購入して確認してください。

http://internet.impress.co.jp/idc/

2005年09月09日

よし田

会社の近くに、新しい店が出来たとのことで、MIとohi氏の3人で、行ってきました。
和食系の居酒屋で、特に魚がうまいです。
あと、それなりに焼酎も置いてあり、いい感じでした。

2005年09月10日

メールサーバメンテ

今日は、朝からメールサーバのメンテでかり出されておりました。
社員が増えてメールドロップへのアクセスが増えたのと、お客様が増え問い合わせメールの保存件数が増大したのと、いろいろな要因があり、グレードアップをしました。
Maildirを採用したこともあり、非常に高速になって、且つIMAPが利用できるようになったので、かなり利便性があがります。

だれか、Webmailをインストールしてください>社員の方

Mac Mini

Mac Miniを買っちゃいました。
前から欲しかったのですが、ヨドバシのポイントに手を伸ばしてしまいました。

大変小さいボディーながら、機能は十分。
私は、80GBのHDDを搭載した、スーパードライブでない、ミドルレンジのものを買ったのですが、おおよそ必要と思われる機能は、全て入っています。
そもそも、Mac OS XのTigerだけで1万円以上するのに、全て入って6万円程度なら、大分お得です。

しかし、家に帰ってつないでみるも、USBのキーボードが無いことに気づき、起動せず。
非情にも、USBだろうと思っていた家のいくつかのキーボードは全てPS/2端子で、あえなく撃沈されてしまいました。
とりあえず、明日にでも変換コネクタかUSBキーボードを買ってくることにします・・・。

ところで、先日出たばっかりのiPod nanoも見てきたのですが、4Gモデルは売り切れでした。ヨドバシに行く前、心斎橋のApple Storeにも行ってたのですが、そこでも売り切れ。やっぱり、2Gより4Gですよね?

2005年09月11日

そごう心斎橋本店

今日は、近所の中央区役所で投票後、ふらっと心斎橋に行きました。
そして、昨日は外から眺めるだけだったそごうに入店して、いろいろ物色してきました。

ちなみに、そごうは人の多さもさることながら、周りの店の歓迎ムードもすごいです。
確かに、閉店後はくら〜い感じでしたから、明るくなって人も来れば相乗効果で心斎橋界隈がもっとにぎやかになるのでしょうね。

2005年09月13日

ヘラクレス復活か?

一部の報道機関において、大証のヘラクレスにおける新規上場の再開が報道されたようです。
しかしながら、大証サイドは否定しているようで、現状ではそのような事実は無いよう。

http://www.ose.or.jp/profile/press/050913.pdf

うちの会社は、本社が大阪にありながら東証のマザーズに上場してしまうわけですが、やはり地元大阪の取引所にはがんばって欲しい気持ちでいっぱいです。

2005年09月15日

ANAピカチュウフィギア


うちの嫁が、クレジットカードをちゃんとしたやつ(無料じゃないの)にしたいというので、いまマイルキャンペーン中のANAカードを進めていたのですが、入会記念のピカチュウフィギアが届いていたようです。
見た目は少ししょぼいこのフィギアも、edy付きのようでシャリーンと店で買い物ができるらしいのですが、やっぱりしょぼいのでキーホルダーにして持ち歩くには、少々勇気がいりますね。

2005年09月16日

仮条件

本日の取締役会で仮条件が決定されました。
野村證券のウェブサイトにおいても公表されています。

http://www.nomura.co.jp/retail/stock/ipo/pdf/sakura.pdf

この後はもう、「まな板の鯉」状態です。

ちなみに、売り出し分の抽選について、私は全く関知しておらず、幹事証券会社が調整しています。
なので、相談頂いても調整は一切できませんので、ご了承ください。

2005年09月17日

梅田貨物駅

久しぶりに、土曜日の休みが取れたので、梅田へ行ってきました。

最近、梅田の界隈は、再開発のラッシュです。
阪神電鉄の西梅田開発(ハービス大阪)は一段落したものの、阪急百貨店の建替え工事や、新しい大阪駅ビルの建設など、あちらこちらで工事をしています。
その中でも、一番の目玉といえるのが、北梅田再開発。ちょうど、大阪駅の北側にある広大な梅田貨物駅を取り壊し、新たな町づくりを行うというものです。

そもそも、御堂筋界隈、そして船場の界隈が中心だった大阪の町において、キタ(大阪駅の南にある繁華街)よりもさらに北にあることから、大阪人的にはあれほど駅近な立地でも、「はずれた」感は否めない場所でした。しかし、最近では梅田自体の価値が向上しており、ヨドバシカメラの成功からもみれるように、大阪駅の北側まで波及しています。
その中において、大阪駅の真北にある梅田貨物駅を中心とした梅田北ヤード24ヘクタール(東京ドーム5個以上)の魅力は計り知れず、都心最後の一等地とよばれても不思議でない場所である訳です。

今日、その梅田貨物駅において、再開発の準備が開始され、特徴的なホームのドーム屋根にも足場が組み始められているのに気づきました。遅れていた移転工事も、とうとう開始されるようです。向かいのアクティー大阪にある展望台から眼下に広がる風景も、小さな機関車が入れ替えをする光景も、見納めです。
沈んだ関西の景気も、梅田界隈の更なる活性化で少しでも盛り返せばと考えると、この大規模開発についてはぜひとも成功すべきものでしょう。

ところで、同じヤード跡でも、汐留のような巨大ビルの壁が広がるだけのつならない風景にはなってほしくないですね。今回は、UR都市機構が指揮を執るということで、大阪駅の改装にも関連しつつ、統一感のある都市空間作りを推進していければと願ってやみません。
http://www.ur-net.go.jp/press/udc/H14nendo/osaka-c-kettei/betten-4.html

民間がこれだけ力をつけた今、都市機構が普通のマンションを開発する必要もなく、日本一の大家になる必要などありません。今回のような、大規模プロジェクトの指揮役として、民間では行えないような事業を成功させることがミッションとなっていくべきなのだろうと思います。
民間ですら、六本木ヒルズほどの巨大プロジェクトを推進できるほどの時代になったのですから。

リビングPC


我が家にリビングPCがやってきました。
というか、先日購入したMac miniを、ダウンスキャンコンバーターを経由してテレビにつないだだけですが・・・。とりあえず、D端子経由(D4)なので、大変きれいです。

これで、DVDやAVIファイルなどの再生もばっちりです。
あと、ちょっとした探し物にも便利ですね。
ただ、MacがDTSやドルビーデジタルに対応していないので、DVDは専用プレイヤーでないと5.1サラウンドにならないのが玉にキズです。

ところで、Mac miniを1280x720で表示する方法を知ってる人いませんか。
せっかくハイビジョンテレビなのに、真ん中だけじゃもったいないので・・・。

2005年09月18日

DisplayConfigX


昨日、Mac miniをリビングPCとして据え付けた訳ですが、せっかくのハイビジョンテレビで真ん中部分しか映らず、少々寂しい状況でした。
しかし、Googleにて検索すると「Mac miniでリビングPC」というブログをつけておられる方を発見し、DisplayConfigXで解決できることがわかりました。

それで、早速Vectorよりダウンロード。ちなみに、このソフトはシェアウェアであり、12$払わなければ高解像度での利用ができません。
とりあえず使ってみようと、DisplayConfigXのモニター設定で16:9と打ち込み、再起動。そして、システム環境設定を覗くと、1056x594という解像度が増えました。これで、ワイド表示は完了。
無事表示できたことから、レジストするためにkagiとかいうサイトにアクセスし、クレジットカードで決済も行いました。

ところで、サイト上では4時間以内といわれているメールがなかなか来ないので、Spamフォルダを覗いてみると、間違ってスパム扱いされていたようです。最近のスパムの多さには困ったものです。

その後、届いたメールの中にあるシリアルコードを入力し、無事1280x720表示ができました。
ちなみに、うちのテレビでは750pとして認識しました。

2005年09月19日

梅田にて

今日は、私の父親が大阪に来ているとの事で、嫁と3人で食事をしました。
しかし、私以外は2人とも禁酒中だという事で、1人でビールを飲んでました。
3人で食事いったのは初めてじゃないですが、夜ご飯のときはたいがいビール等のお酒入りなので、少々盛り上がりに欠ける気もしましたが、あれこれと話をしつつ散会に。

とりあえず、明日は東京出張なので、早く寝ないと。

2005年09月20日

東京経由本町行き

大阪市営地下鉄では、改札を出ないと乗り換えができない梅田駅において、当日中であれば改札を出ても連続して運賃計算をしてくれます。
今日、堺筋本町の駅から東梅田駅を経て大阪空港へ向かい、東京へと出張しました。そして、東京での用事も無事こなし、大阪空港から梅田を経由して本町駅へと帰ってきました。すなわち日帰り出張です。
全く関連性のなさそうな2つの話。でも、今日の東京出張は、梅田駅での乗り換えついでという事になったことで、50%OFFで地下鉄に乗車できたという、お得な話になりました。

まあ、たいした話ではないのですが・・。

要は、堺筋本町−南森町−東梅田==梅田−本町の経路が、堺筋本町−本町での料金計算となり、200円ですんだというだけの事です。
ただ、今年の12月から30分以内の乗り換えという制限がつくようで、財政難に苦しむ大阪市にとっては仕方のない事ではあるものの、知られたウラワザの一つがなくなるのは、少し残念です。

2005年09月21日

初値予想はいくらですか?

Q:初値予想はいくらですか?
A:わかりません。
Q: ビックなネタはありますか?
A: わかりません

いろいろ考える事はありますが言える訳もなく、とりあえずインサイダー情報を聞き出そうとしても、無理です。(笑)
実は、いろんなひとから、いろんな場面で聞かれます。

あと、資産形成とかなんとかって郵送してくれても、私は売り出しをしないし全株ロックアップ済みなので、ふつうの給与所得者です。だから、いろいろ資料を送ってくれても無駄です。
とりあえず、今は東京三菱銀行のとびっきり低利な定期預金で満足してます。

しかし、目論見書に自宅電話番号が載っていなかった事が、かなりの救いでした。

2005年09月22日

MACを外付けハードディスクにする

家には、MAC MINIとiBookあわせて2台のMACがあります。
そのMACの間でデータのやり取りを考えていたのですが、今回はLAN経由より高速なIEEE1394(FireWire)経由での接続を試してみました。
20050922-mac1.png
ちなみに、FireWire経由で接続するための方法は非常に簡単です。
まず2台のMACを用意し、IEEE1394のケーブルで接続します。この際、機種によって小型の6ピンの際と、大型の9ピンの場合がありますから間違えないように用意してください。
接続ができれば、外付けハードディスクとして認識させる事にします。外付けハードディスクとして認識させるには、キーボードの「T」キーを押しながら電源を入れ、画面にFireWireマークが出れば完了です。(外付けハードディスクとして認識されている間は、そのMACでいっさい作業はできません)
後は、他方のMACにおいてデスクトップ上にFireWireマーク付きのMacintosh HDが出てくるのを待つだけです。

肝心の転送速度ですが、ターミナル上で単純にデータ転送を行った結果、11062839 bytes/secと出ました。100Mbpsフルと同じくらいの速さなので、うちのしょぼい100M-HUBを介した接続とは雲泥の差です。
2台以上のMACをお持ちの方は、ぜひお試しあれ。

2005年09月23日

阪堺線

昔、東京や大阪にも路面電車があり、街中を縦横無尽に張り巡らされた架線の下を、小さな電車が走っていました。
その後、モータリゼーションの波が押し寄せるにつれ、街中の電車はその大半が地下にもぐってしまい、活躍の場は無くなったように見えます。

しかしながら、ちょっと中心部から外れると、大阪にも阪堺電車という路面電車が残っていて、豪快に道の真ん中を疾走しています。
今回は、せっかくの休日に家で寝ているのももったいないと、阪堺線(本線)の恵比寿町から浜寺駅前まで全線を乗り通してみました。

始発駅は、日本中の誰もが知る通天閣のお膝元にある恵美須町駅。
昔は東の秋葉原、西の日本橋と呼ばれるくらい、大変賑わいのあった電気街でしたが、今は梅田や難波といった便利なロケーションにある大型店に押され、少し寂れた感があります。それでも3連休の初日とあって、地下鉄の恵比寿町の電気街方面出口には、多くの人が吸い込まれていきました。それを尻目に、私たちは通天閣方面の出口へ向かい、小さな駅舎の始発駅に向かいました。
なお、電車の本数はそれなりにあるようで、10分ほど待てば折り返し浜寺駅前行きの電車がやってきました。

電車に乗り込むと、ほどなくして出発ベル。見回した限り1両の電車には十数人が乗り込んだようです。
そして、次の南霞町駅(新今宮駅)では10人ほどが乗車し、まんべんなく車内の座席が埋まる程度で堺市方面へ向かいました。

そういえば、7年前。大阪に出てきて事務所を設立した直後、大阪のほうには家を借りずに舞鶴との往復生活を数週間ほど続けていたころのことです。
夜中に暇だったことから散歩に行こうと思い立ち、堺筋本町からただひたすら南へ向かったのですが、道がわからなくなって軌道敷をとぼとぼ歩くことになりました。
それが、南霞町からまっすぐに伸びた阪堺線の線路で、都会の中にある昔ながらののどかな風景が、都会に出た直後の不安を抱えた若かりしころの記憶に、くっきりと残っています。
ちなみに、南霞町のあたりは、お世辞にもガラがそれほどいいところでもなく、単身大阪へ出てきた田舎者が夜中に歩くのは危ないことです。しかし、じゃりン子チエの舞台となったという、どこか懐かしいその町並みは、都会へ出てきたばかりで不安を抱えた当時の記憶にくっきりと残っています。
じゃりン子チエでは、にぎやかな街にバカでっかい猫が出てきましたが、残念ながら貧相な猫がウロウロしているだけで、不況の折に人気も少なく活気の薄れた今の街には、少し残念な気分も残ります。

さて、電車は家の軒先がギリギリまで迫る専用軌道をひたすら南へ向かい、南海高野線をくぐったあたりから道路の上に出てきます。ここからは、路面電車の名にふさわしく、道路上を一般の車と並び、道路信号に従って進みます。
しばらくして、天王寺から来た同じ阪堺電車の上町線と合流すると、立派な住吉大社が見えてきます。
地元では「すみよっさん」とよばれるこの社は、全国にある住吉神社の総本社であり、平成23年には1800年を迎えるとともに、式年遷宮を行うようです。(式年遷宮とは、伊勢神宮などの由緒のある神社で行われる20年ごとに本殿を新しく建て替える行事です)
ちなみに、結婚式でも有名で、うちの社員もここで式を行ったと言っていました。

住吉大社を出て、阪堺電車の車庫を過ぎると、いよいよ大和川を渡って堺市に入ります。
そして、その先の急なカーブを過ぎると、大道筋と呼ばれる大きな通りに出ます。これは昔の紀州街道で、紀州の徳川家もここを通って江戸へ向かったのでしょうか。
電車から眺めるこの通りは、多くの古い建造物が残り、江戸時代にもこうだったのであろう、古い町並みが続いています。車や自転車で通るのもいいのでしょうけれど、私はなぜか電車から眺めるのが一番だという気持ちがします。

ところで、この記事を書きながら、大道筋の途中の宿院駅周辺にある、多くの名所を知ることになりました。たとえば、与謝野晶子の生家跡もその一つであり、まだ行ったことがないその場所は、学生時代にある人からよく聞かされたものです。
ある人とは、私が中学を卒業し全寮制の舞鶴高専に入ったときに初めて会った教官で、私のクラスの担任だった河合先生です。河合先生はかなり変わった人で、入学式が終わって初めてホームルームを始められた時、いきなり饅頭の話から入ってきたのです。
なんでも、河合先生の実家は小さな饅頭屋を営んでおり、幼少の頃より手伝いをさせられ、難波の高島屋や梅田の阪急百貨店に売り子として派遣されていたとそうです。そして、この饅頭をたいそう好きだったのが与謝野晶子らしく、河合先生の実家の向かいが与謝野晶子の生家だということで、「小さい頃はこうだった」とか、「周辺にはこんなものがあって」とか、5年間聞かされました。
卒業後、河合先生の実家では大寺餅という銘菓を作っているらしいということを耳にしてインターネットで調べたことがありました。すると、確かに大寺餅という堺の名物があって、与謝野晶子も生前に大寺餅が好きであることを書いていたことを知りました。そして、大寺餅河合堂が作っているということも。
そうか。あの電車から見た町並みが、河合先生の頭の中にある風景だったんだと。あの時、先生は多分この町並みを浮かべながら、昔の思い出を語っておられたのです。
年十年も前に卒業した先輩からも、河合先生が饅頭屋の話をされていたと聞きますから、舞鶴高専に着任され退官するまでに、何千人もの人が聞かれたことかと思います。しかし、その場所を見た人は少ないことでしょう。一般的にも有名な与謝野晶子の生家は、私の同窓の人たちにとって、もっと有名で懐かしい気分のする場所であり続けます。
(ところで、与謝野晶子と河合先生はまったく世代が違うので、会ったことは無いはずで・・)

と、話が少し脱線してしまいました。
電車は、大道筋と離れ、また専用の軌道を進み、浜寺駅前に向けてラストスパートをかけます。
南海電車をオーバークロスして浜寺公園が近づいてくると、終点の浜寺駅前です。14kmを40分くらいかけて走るので、平均時速21km/hという超鈍足です。
結局、連休で賑わう浜寺駅前まで恵比寿町(南霞町)から乗りとおした人は私たち夫婦だけでした。
普通の人は難波から浜寺公園駅まで南海で行くのでしょう。実際、南海で行けば20分くらいで着いてしまいます。しかし20分位の差でこれだけの話を書けるくらい、とても楽しいミニ旅だったことは間違いありません。
最近では、乗客が減ったことによって廃線の危機にもさらされているこの電車ですが、スピード化が進む世の中では仕方が無いのかもしれません。

関西空港

関西空港は海外に行ったときにしか利用したことが無いとおっしゃる方も多いことと思います。
しかし、関西空港はとてもエキサイティングな日帰りアミューズメント施設であって、別に飛行機に乗るという目的でなくても楽しめる、オススメのスポットです。

私はとても関西空港が好きで、別に用も無いのに、よく行きます。今日も阪堺電車で浜寺公園までふらっと行った後に、足を伸ばしてみました。
飛行機の利用者には「高い」とか「遠い」とかボロカス言われている関西空港。でも、第二期空港島や機内食工場を見学できるツアーやら、機内食の食べられるレストラン、あとフライトシミュレーターなどを備えたアミューズメントスポットほか、見所はたくさんあります。最近では、対岸の「りんくうプレミアムアウトレット」と関空展望台/ターミナルビルを、100円で結ぶバスも運行されるようになったので、高い空港連絡橋を通らなくて済み、車の人も来やすくなりました。
さらに、以前は有料(850円)だった関空展望台も、無料になったので、より気軽に訪れる事ができます。


さて、今回は機内食を食べられるレストラン「レジェンド・オブ・コンコルド」へ行ってきました。
国内線では少なくなった機内食ですが、国際線ではまだまだ健在です。その機内食は出発空港の工場で作られている訳なので、レストランで機内食を出すとはうまくやったものだと思います。
このレストランの場合には、エコノミー相当の「オリジナル機内食クラス」(2300円)と、「ビジネスクラス」(3800円)の2種類に加え、要予約のコース料理3種類の、合計5種類のメニューがあるようですが、一番安いオリジナル機内食クラスにしてみました。(一番高いコースは、なんと15000円らしいです)
肝心の味の方ですが、まあまあでした。機内食を想像してもらえばいいと思いますが、まさにあれです。食器も、ANAとかSINGAPORE AIRLINESとか書いている本物で、気分は機内そのもののです。
まあ、これだけで2300円なら、たまにはいいかなという感じでした。

ところで、4Fの国際線ロビーに行けば、さまざまな国のエアラインが窓口を開き、出発時刻ボードにはたくさんの都市が表示され、旅行への気分をかき立てます。
いつも、出張でしか行かない海外ですが、上場後に少し落ち着いたら、新婚旅行もかねてどこかの国へ飛び立ちたいものですね。

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