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 専用サーバ Sendmail設定ガイド  

Sendmail 設定ガイド

    Sendmailとは、代表的なSMTPプログラムであり、メールを送信するために利用します。

    弊社で提供しておりますDebian GNU/LinuxのMTAは、eximとなります。

    以下の設定方法は、既にSendmailのメール配送設定が完了済みである場合に合わせて紹介しております。 弊社でもメール配送設定を承っております。詳細に付きましては、下記URLをご参照ください。
    http://www.sakura.ad.jp/services/option/mtn/mtn.html


    注意点

    ・設定を行なうドメインが取得済みで且つ、ドメインの管理団体へ正しいドメイン情報が登録されている
    ・ネームサーバの設定が終了し、正常に名前の解決が出来る状態である
     (MXレコードが当該のサーバへ向いていなければなりません)
    ・Sendmailのメール配送設定が完了済みである



  • エイリアスの設定方法

    ※ OSによりましては、/etc/mail/以下にaliasesが存在している場合がございます。

    • aliasesの設定

      メールアドレスに来たメールを他のメールアドレスに転送します。例えば、info@example.co.jp" 宛に届いたメールを、 "sakura@example.co.jp" に転送したいとします。

      エディタで、/etc/mail/aliases を開きます。

      General redirections for pseudo accounts という行の下に以下の設定を追加

      # vi /etc/mail/aliases

      〜 中略 〜

      #General redirections for pseudo accounts
      info: sakura

      複数のメールアドレスに来たメールを一人のユーザで受信します。 "webmaster@example.co.jp" "info@example.co.jp" "support@example.co.jp"宛のメールを "sakura"というユーザが受信するようにする場合以下のように設定します。

      エディタで、/etc/mail/aliases を開きます。

      General redirections for pseudo accounts という行の下に以下の設定を追加

      # vi /etc/mail/aliases

      〜 中略 〜

      #General redirections for pseudo accounts
      webmaster: sakura
      info: sakura
      support: sakura


    • newaliasesの実行

      /etc/mail/aliases を書き換えたら、newaliases を実行してください。 変更内容が反映されません。

      # newaliases



  • バーチャルホスト設定

    バーチャルホスト設定は、複数の仮想ドメインを1つのマシン上に設定することができます。 info@example.co.jpとinfo@test.example.co.jpの2つのメールアドレスを使用するには、以下のように設定します。

    • local-host-namesの設定

      エディタで/etc/mail/local-host-namesを開き、追加したいドメイン名を記述します。

      # vi /etc/mail/local-host-names
      example.co.jp
      test.example.co.jp


    • virtusertavbe.dbの設定

      エディタで、/etc/mail/virtusertavbe.txt等のテキストファイルを開きます。
      以下の場合、info@example.co.jp宛に来たメールは、sakuraというユーザに配信されます。 info@test.example.co.jp宛に来たメールは、webmasterというユーザに配信されます。

      # vi /etc/mail/virtusertavbe.txt
      info@example.co.jp sakura
      info@test.example.co.jp webmaster
      virtusertavbe.txtをデータベースに変換します。
      # cd /etc/mail/
      # makemap hash virtusertable < virtusertable.txt


      設定した内容が表示されるか確認します。
      # makemap -u hash virtusertable.db


    • Sendmailの再起動

      FreeBSDの場合

      # cd /etc/mail
      # make restart
      Redhat Linux  , Fedore Core, CentOSの場合
      # /etc/rc.d/init.d/sendmail restart