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 専用サーバ FTPD 運用ガイド  

FTPD

    FTPとは、ファイル・トランスファー・プロトコルの略で、クライアントとホストコンピュータとの間で、 ファイルを転送する仕組みを言います。本来は、ファイル転送の方式を定めた約束ごとという意味でもあります。

    FreeBSD, Debian Linuxの場合は、ftpdが付属しております。

  • FTPDの設定(設定例 : FreeBSD)

    • Anonymous FTP の設定

      Anonymous FTPとは、インターネット上の不特定多数のユーザからのログインを許可します。 データを広く万人に配布したい場合など、手軽に誰もがアクセスできるFTPサーバを立てたい場合に有効です。 ユーザ名はanonymous(もしくはftp)、パスワードの代わりにメールアドレスを使用します。

      anonymousFTPが使用するディレクトリを作成します。

      # mkdir /var/ftp
      ftpユーザを追加します。
      # pw useradd -n ftp -d /var/ftp/ -s /sbin/nologin


    • chroot設定

      chroot設定とは、FTPサーバにログインした場合、ユーザのホームディレクトリを仮想的なルートディレクトリとして、 上位のディレクトリへアクセスができなくなります。

      /etc/ftpchroot ファイルにユーザ名、もしくはグループ名を記入します。
      username・groupnameをchroot設定を行うユーザ名・グループ名に置き換えてください。

      # vi /etc/ftpchroot
      username
      @groupname


    • 日本時間を表示

      ユーザにchroot設定を行った場合、/etc/localtimeを参照できませんので、ユーザがFTPでログインした場合にGMT(世界標準時間)が表示されます。 JST(日本標準時間)に変更するには、ユーザのホームディレクトリに/etc/localtimeをコピーします。

      ホームディレクトリを/home/sakura/とします。

      mkdir /home/sakura/etc
      cp /etc/localtime /home/sakura/etc/


    • ユーザのログインを拒否

      /etc/ftpusers ファイルにFTP接続を拒否したいユーザ名を記述します。

      username