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Apacheバージョンアップ(インストール)方法


注:以下の全てのドキュメントは、Freebsd2.2以上を対象にして記述されています。
特に特定のバージョンや、種類に依存する部分に関しては注意書きと、それぞれの説明を加えています。
また、ほとんどの作業はスーパーユーザにより行われる必要があります。
スーパーユーザーになる方法はこちらをごらんください。


1.手順の概要

ここで解説するのは、基本的に最初からインストールされているものをバージョンアップする方法です。具体的には、

旧設定、データをバックアップ、httpdを停止
Webで最新バージョンの確認
特に問題がなければ弊社ftpサイトからソースファイルを入手
新バージョンをインストール
旧バージョンの設定参考に新バージョンの設定編集
httpd起動

という手順となります。
もし、インストールのみを行いたい場合には、旧設定のコピーやリストアの必要はありません。その場合には、「2.バージョンアップ事前処理」と「4.以前の設定を参考に新バージョンの設定編集」、「5.データのリストア」項は読み飛ばしてください。
インストールする場所は/usr/local/apache/(旧バージョンを上書き)になります。



2.バージョンアップ事前処理(バージョンアップ作業時のみ)

2-1.既存の設定、データのバックアップ

Apacheをインストールすると、既存の設定ファイルも上書きされてしまいますので、Apacheの設定ファイル等をフォルダごと別の場所にコピーしておきます。

# cd /usr/local/apache
# cp -r /usr/local/apache/conf /usr/local
# cp -r /usr/local/apache/htdocs /usr/local
# cp -r /usr/local/apache/cgi-bin /usr/local
コピー先のフォルダは何処でも構いませんが、解りやすいフォルダにコピーしてください。上記の場合は、conf、htdocs、cgi-binフォルダを/usr/localにコピーしています

2-2.Apacheを停止する

次ステップ移行のApacheのバージョンアップ作業に備えて、一時Apache(httpd)を停止させます。

#/usr/local/apache/bin/apachectl stop


3.Apacheをインストールする

3-1.最新版を確認する

最新バージョンを確認します。例えば、次の場所で最新版の情報を入手できます。
http://www.apache.org/
今回は、弊社のミラーサイトよりソースファイルを入手することとします。

3-2.ソースファイルのダウンロード

ファイルは、さくらインターネットのftpサーバからダウンロードしていただけます。
●FTPサーバーと目的のディレクトリは ftp.sakura.ad.jp/pub/apache/
です。
●ダウンロードするディレクトリは /usr/local/src/distfiles です。
●目的のファイルは apache_1.3.11.tar.gz です。
なおこれらのディレクトリは存在しない場合があります。その場合には、mkdirコマンド(説明はこちら)で作成してください。
以上を踏まえた上で、こちらをご覧下さい。
無事作業が終了すると、/usr/local/src/distfiles/に apache_1.3.11.tar.gz というソースファイルがダウンロードされます。

3-3.ソースファイルの解凍

次にソースファイルを解凍します。

# cd /usr/local/src
# tar zxf ./distfiles/apache_1.3.11.tar.gz

解凍が終わると、/usr/local/src にソースファイルが展開されます。


3-4.インストール

まず、コンパイルの準備をします。

# cd apache_1.3.11
# ./configure

次にコンパイルを実行します。
コンパイルは、C言語で書かれたプログラムを実行する形式に変換することです。

#make
#make install


以上でapacheはインストールされました。


4.以前の設定を参考に新バージョンの設定編集(バージョンアップ作業時のみ)

旧バージョンの設定ファイル(httpd.conf)を参照しながら新しい設定ファイルの編集を行います。
旧設定ファイルをそのままコピーすると正常に動作しなかったり新たな機能が使えなくなる恐れがあります。新設定ファイルの編集を行って運用して下さい。


5.データのリストア(バージョンアップ作業時のみ)

事前にバックアップを取っておいた htdocs 及び cgi-bin のリストアを行います。

# cp -r /usr/local/htdocs /usr/local/apache/htdocs
# cp -r /usr/local/cgi-bin /usr/local/apache/cgi-bin
# cd /usr/local/apache
バックアップを取ったホームページデータ、CGIデータを元のディレクトリに戻します


6.httpd.confのエラーチェック

#cd /
#/usr/local/apache/bin/apachectl configtest
Syntax OK
このように表示が出れば正常です


7.Apacheの起動

#/usr/local/apache/bin/apachectl start


以上で完了です。



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