1. 手順の概要
通常、namedは、/usr/sbin/にインストールされています。named8.2.2-Patch5が現在の最新版となりますが、そのままインストールするといくつかのファイルが上書きされたり、以前とは別なディレクトリに関連ファイルがインストールされたりして、不都合を生じる場合があります。
そこで、以下のようにします。
現存バージョンのbindは/usr/以下にそのまま残す。
新しいバージョンのbindは/usr/local/以下にインストールする。
ソースファイルは/usr/local/src/distfiles/にダウンロードする。
作業用の(展開する)ディレクトリは/usr/local/srcとする。
※/usr/local/src/、/usr/local/src/distfiles/の2つのディレクトリは、作られていない場合もあります。ない場合はmkdir(説明はこちら)コマンドを使って作成してください。
このように明確なインストール計画をたてることを、「ポリシーを決める」といいます。
上記のポリシーでインストールすると、不測の事態が生じた場合でも、旧バージョンbindを起動することによって元の状態にもどすことができます。
2. セットアップ
2-1.bindの最新バージョンを確認
http://www.isc.org/products/BIND/bind8.html
ここに最新版の情報があります。現在の最新版は8.2.2-p5です。
2-2. ソースをFTPサイトからダウンロードする
ファイルは、さくらインターネットのftpサーバからダウンロードしていただけます。
●FTPサーバーと目的のディレクトリは ftp.sakura.ad.jp/pub/sakura/bind/src/8.2.2-P5/
です。
●ダウンロードするディレクトリは /usr/local/src/distfiles です。
●目的のファイルは bind-src.tar.gz です。
なおこれらのディレクトリは存在しない場合があります。その場合には、mkdirコマンド(説明はこちら)で作成してください。
以上を踏まえた上で、こちらをご覧下さい。
無事作業が終了すると、/usr/local/src/distfiles/に bind-src.tar.gz というソースファイルがダウンロードされます。
2-3. ソースファイルの解凍とインストールの準備
次にソースファイルを解凍します。