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httpd.conf項目別設定


●ServerType standalone

Apacheの起動モードの設定です。通常ではstandaloneに設定されています。
standalone:
常に起動して待ちうける状態となります。通常運用ではこちらを使用します。

inetd:
inetdから起動するモードです。リクエストを受けるごとにinetdを起動して、 処理が終わるとinetdも終了します。このモードは主に試験運用に用いられます。
inetdから立ち上げたいときは、ServerTypeをinetにするだけでなく、 「inetd.conf」と、/etc/servicesの書き換えが必要です。
まず、/etc/inted.confを開いて以下の文章を一番最後に書き足してください。

httpd.8080 stream tcp nowait nobody /usr/local/apache/bin/httpd httpd
次に、/etc/servcesを開いて以下の文章を書き足してください。
httpd.8080 8080/tcp
そして、inetdを再起動させれば完了です。
●ServerRoot /usr/local/apache

apacheがインストールされている場所を指定します。 通常では変更の必要はありません。

●Pidfile /usr/local/apache/logs/httpd.pid

apacheのプロセスIDが収められている場所を指定します。通常は変更の必要はありません。

●ScoreBoardFile /usr/local/apache/logs/httpd.scoreboard

スコアボードのファイルが置いてある場所です。
通常、ステータスなどを記録しているスコアボードは、メモリの一部分を使用しています。
一部のUnixマシンを除き、このデータはファイルとして保存されません。
したがって、この部分はコメントアウトしておいた方がメモリ容量を消費しないですみますので、通常はコメントアウトしておいてください。

●TimeOut 300

送信する際の処理ごと(CGIの実行や応答処理など)のタイムアウト時間(秒)です。
通常では300秒程度に設定してあります。

●KeepAlive On

KeepAlive機能を利用するとクライアントから数回にわたる接続要求が来たとき、接続を切断することなく処理を行うことができ、再接続による遅延を最小限におさえることが可能になります。
Onにした場合の詳細は、以下のMaxKeepAliveRequest・MinSpareServers・KeepAliveTimeoutで設定します。

●MaxKeepAliveRequest 100

一回の接続で処理できる回数です。
通常は100程度で設定してありますが、負荷が大きいようなら下げることをお勧めします。

●KeepAliveTimeout 15

KeepAliveの稼動時の要求を待ち受ける最大時間を秒数で指定できます。
余りに大きく数値を設定すると、次に接続をしたい人が接続できない状況が発生するかもしれませんが、 小さくしすぎると接続回転率は上がりますが回線をつなげるストレスがたまるかもしれません。
通常はデフォルトのままで設定し、場合によって変更するのが良いでしょう。

●MinSpareServers 10
●MaxSpareServers 20

apacheはここで指定された数だけは 常に待機する子サーバーを稼動させます。
MinSpareServersの数より少なくなると待機子サーバーが一秒に1プロセスずつ新しく起動されます。
MaxSpareServersで設定された数は、稼動しつづけてもかまわない子サーバーの最大数です。

通常はMinは5程度、Maxは10程度に設定されていますが、余りに大きく数値を設定するとサーバーに多くの負担がかかりますので様子を見ながら変更することをお勧めします。

●StartServers 10

初回起動時の子サーバーの数です。
しかし、このサーバー数は動的に制御されますので(MaxSparServers参照) 起動時のサーバーの数を調節をしても余り意味はありません。
通常はデフォルトのままでかまいません。

●MaxClients 60

サーバーに一度に接続できる人数を制限します。
この数を越えるリクエストは待たされることになります。
普段からサーバーが重い場合はこの数をへらして、接続する一人一人の負担をへらしてみると よいでしょう。

●MaxRequestsPerChild 100

apacheの子サーバーはここで指定された数のリクエストを処理し終えると、消滅します。
0に設定すると休まずに稼動しつづけることを意味します。
子サーバーに処理をさせつづけると、異常動作を起こしたりすることがあります。
それを避けるためにも、必ずこの設定はするようにしましょう。

●Port 80

接続を待ち受けるポート番号を指定します。
HTTPでは通常80番ポートを使用しますので、特に変更の必要はありません。

●User nobody
●Group nobody

apacheの実効ユーザーIDとグループIDを指定します。
通常は nobody / nobody で設定していますが、複数名でサーバーを使用する場合は セキュリティ上の問題から、特定のユーザーおよびグループを設定した方がよいでしょう。

●ServerAdmin Webmaster@domain.email

サーバー管理者のEmailアドレスを指定します。
クライアントがサーバーへ接続する際にエラーが-起こったとき(NotFoundなど)のエラーメッセージ に記載されるEmailアドレスですので、「Webmaster@あなたのドメイン名」などの名前にしておくと 良いでしょう。

●ServerName Your.host.ne.jp

サーバー名を記入します。ホスト名と異なるときに使用します。
DNSで解決する名前しか使用できません。

●DocumentRoot "/usr/local/apache/htdocs"

HTMLなどのファイルを置く場所(ディレクトリ)です。
「http://****/ 」でアクセスされたときファイルにアクセスします。

●<Directory ディレクトリ名>〜</Directory>

指定した任意のディレクトリ、またはそのディレクトリ以下に対して特別な命令を埋め込むことができます。
以下にはよく使用されるものを解説してあります。

Optionsオプションの後に設定したいものを並べることによってさまざまな設定ができます。
AllMultiviewsを除くオプションをすべて利用可能にします。
Noneすべてのオプションを利用できないように設定します。
ExecCGICGIスクリプトの利用を許可します。
FollowSymLinksサーバーはシンボリックリンクをたどります。
Includesサーバーサイドインクルード(SSI)の利用を許可します。
IndexesDirectoryIndex(後述)で指定されるインデックスファイル
(よく指定されるのはindex.html)がディレクトリ内に存在しない場合、そのディレクトリのリストを返す。
※特にディレクトリ内部を見られたくない場合は必ずIndexesを消去しておきましょう。


AllowOverride  htaccessファイルでの各ディレクトリごとの特別な設定を可能にします。
Allすでにドキュメントルートのディレクトリ設定(<directory "/home/local/apache>参照)がなされていてもそのディレクトリに対しては上書きされます。
Noneすべての上書きを禁止します。
Optionoptionの命令の使用を許可します。
<Directory />
Options FollowSymLinks
AllowOverride None
</Directory>

デフォルト設定では上記のように設定されていますが、
この設定は /(ルート)以下のディレクトリに適用されるように設定されています。



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