[更新: 2016年4月14日]
VPCルータのスタティックルート機能についての説明です。
1. 概要
スタティックルート機能は、指定したIPアドレスブロックのネクストホップを、VPCルータ配下にある任意の機器のIPアドレスに設定できる機能です。
この機能により、インターフェース接続時に指定するIPアドレスブロックとは別のIPアドレスブロックに対してもルーティング設定が行えるようになり、より柔軟なネットワーク構成が行えるようになります。
また、ハイブリッド接続サービスを利用することで、さくらのクラウド以外のサービス内に構築したプライベートネットワークをさくらのクラウドのVPCルータ配下のネットワークとして機能させることも可能です。
2. 設定の手順
例として、以下の構成図の条件でスタティックルートを設定する場合の手順です。
この設定を行うことで、VPCルータ外部から172.31.0.1のサーバを経由して192.168.100.0/24ネットワークへの通信が可能となります。
※別途ネクストホップに指定されたサーバで各インタフェース間をパケット通過させるなどのネットワーク設定が必要です
「スタティックルート」設定の追加
設定したいVPCルータの設定画面より、「スタティックルート」タブを選択します。設定されているスタティックルート設定のリストが表示されるので、新たに追加する場合は「追加」ボタンをクリックします。
ダイアログボックスが表示されるので、「プリフィックス」と「ネクストホップ」を入力し、「追加」ボタンをクリックします。
正常に追加されると、スタティックルートの設定リストに表示されます。追加後、右上の「反映」ボタンをクリックし、設定内容の反映を行ってください。
※リスト右側の鉛筆アイコンで設定内容の編集、削除アイコンでエントリの削除が行えます
※ネクストホップにはいずれかのインターフェース設定で指定されたIPアドレスブロック内に存在する必要があります