[更新: 2016年12月6日]
さくらのクラウドのスタートアップスクリプト「WordPress for KUSANAGI8」に関するページです。
1. 概要
WordPress for KUSANAGI8 とは
KUSANAGI 8.0の環境に、WordPressを簡単にインストールすることが出来るスタートアップスクリプトです。このスクリプトを使用することで、リモートコンソール上でkusanagiコマンドによる初期設定を手動で行うことなくWordPressが利用可能になります。
セットアップされる環境
概要・バージョン | |
CentOS7.2 | |
8.0.2-1 | |
Nginx 1.11.5-1 (kusanagi repo) | |
HHVM 3.15.0 (PHP 5.6.99-hhvm) (kusanagi reqo) PHP 5.6.28 (remi-php56 repo) PHP 7.0.13-1 (kusanagi reqo) 本スクリプトは WordPress を HHVM で動作するようにセットアップします |
|
MariaDB 10.0.28 | |
4.6.1–ja インストール時点の最新バージョン | |
kusanagi, epel, remi(disable), remi-php56(disable) |
※2016年12月6日現在
2. 利用手順
「WordPress for KUSANAGI8 スタートアップスクリプト」は以下の手順で作成・設定を行います。
サーバの作成
通常のサーバ作成からかわる特徴的な点のみを解説します。
サーバの作成手順(1)
左メニューの「サーバ」をクリックし、右上の「追加」をクリックします。
サーバ作成時に、シンプルモードのチェックを外します。
アーカイブは、[KUSANAGI8.0 (CentOS7.x)]を選択します。
サーバの作成手順(2):スタートアップスクリプトの指定
スタートアップスクリプトには、[WordPress for KUSANAGI8]を選択します。
■ ユーザ kusanagi のパスワード:
Linux の OS の kusanagi ユーザのパスワードになります。
8文字以上の英数字記号を混ぜて作成ください。
本スクリプトが実行完了すると、SSH で kusanagi ユーザでログイン出来るようになります。
公開鍵を指定する場合は、kusanagiユーザでも使用可能です。
※ KUSANAGI は root での ssh ログインを許可していません。root になるには、kusanagi ユーザから su してください。
※ 本スクリプトを実行しない場合は、コンソールよりkusanagiユーザのパスワード設定などが必要となりますが、コンソールからの初期設定は必要なくなります。
■ MariaDB root ユーザのパスワード:
MariaDBの管理者パスワードです。
8文字以上の英数字記号を混ぜて作成ください。
■ WordPress管理者ユーザ名:
半角英数字、下線、ハイフン、ピリオド、アットマーク(@)のみが使用可能です。
rootやadminなど推測されやすいユーザ名は避ける方が良いです。
スクリプトでは入力文字列のチェックは行いませんのでご注意ください。
■ WordPress管理者パスワード:
WordPressにログインするユーザのパスワードです。
8文字以上の英数字記号を混ぜて作成ください。
■ WordPress サイトのタイトル:
256文字以下で指定してください。日本語も使用可能です。後からでも変更可能です。
■ WordPress 管理者メールアドレス:
インストール完了後、WordPress からのメールと、スタートアップスクリプトからのメールの2通メールが送信されます。
全ての項目の設定が完了したら、右下の「作成」ボタンをクリックします。
※サーバ作成後スタートアップスクリプトが動作しKUSANAGIのセットアップが行われますが、完了するまでに約1分程度の時間がかかります。
スクリプトが正常に完了すると、指定したメールアドレス宛てにメールが送信されます。スタートアップスクリプトから送信するメールはスパムフィルタに引っかかる可能性が高いため、10分以上届かない場合は、スパムフィルタ等をご確認ください。
その後、サーバが自動的にリブートしますので、一度アクセスが出来た場合もアクセスが一旦出来なくなる場合があります。再度アクセスが出来るまでお待ちください。
3.サーバ起動後に実施推奨する作業
スタートアップスクリプトの削除
実行したスタートアップスクリプトが以下のディレクトリに保存されています。パスワード等も記載されているため、削除してください。
“/root/.sacloud-api/notes/スタートアップスクリプトID/”以下に配置
正常に実施出来なかった場合はログを確認ください。詳細は、スタートアップスクリプトページをご参照ください。
DNS設定
IPアドレスが確定したので、WordPressで利用したいドメイン名のDNSの設定を行ってください。
WordPressの設定変更
■ サイトURLの変更
サイトURLは、サーバIPアドレスが指定されています。適切なドメインに設定してください。
[WordPress 管理画面] - [設定] - [一般設定]から、「WordPress アドレス (URL)」「サイトアドレス (URL)」を編集してください。
■ 更新の確認
[WordPress 管理画面] - [ホーム] - [更新] から、更新がある本体・プラグイン等の状況が確認できます。
■ SSL/Let’s Encryptの設定
DNS設定完了後は、SSL証明書の設定をオススメします。
KUSANAGI 環境にて無料でSSL証明書を利用したい場合は、Let’s Encriptの設定を行うことが可能です。
SSL設定は、sshでroot権限にsuしてから、以下のコマンドを実施してください。ドメイン名(##DOMAIN_FQDN##)とメールアドレス(##EMAILADDRESS##)の文字列を置き換えて実行してください。
# KUSANAGIに設定したFQDNを更新 kusanagi setting --fqdn ##DOMAIN_FQDN## \ default_profile # Let's Encryptの証明書設定と自動更新の設定を実施 kusanagi ssl \ --email ##EMAILADDRESS## \ --https redirect \ --hsts mid \ --auto on \ --ct on \ default_profile
コマンドの詳細は、公式のドキュメントをご参照ください。その他、KUSANAGIについての詳細は、公式サイトをご参照ください。
4.設定内容の詳細
※2016年11月17日現在
OS 設定
概要・バージョン | |
---|---|
Asia/Tokyo | |
ja | |
ja | |
サーバ作成時に指定 | |
サーバ作成時に指定 | |
サーバ作成時に指定 | |
サーバ作成時に指定 | |
default_profile (固定) |
WordPress 設定
概要・バージョン | |
---|---|
4.6.1 作成時点での最新 | |
ja | |
サーバIPアドレスを指定(適切なドメインに後から設定してください) | |
自己証明書(正式な証明書や、Let’s Encryptの設定を後で行ってください) | |
自動作成 | |
自動作成 | |
自動作成 | |
/home/kusanagi/default_profile/DocumentRoot/wp-config.php |