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専用サーバ RAID監視設定手順

弊社で用意したRAID監視スクリプトをお客様サーバ内に設置いただくことで、定期的にRAID状態を監視し

RAID障害が発生した場合に弊社監視サーバへ通知いたします。

弊社にて通知メールを確認して、お客様と調整しメンテナンスを行います。

前提条件

  • さくらの専用サーバ(2012年6月27日以降に新規提供)、またはOS再インストールを行った場合に
    RAID監視不要とのご指定がない限り、RAID監視スクリプトが設定された状態でご提供しております。

  • 本書は専用サーバ向けに提供するRAID監視スクリプトについてご紹介する事を目的としています。
    本書の中には、実行時に十分な注意を必要とする内容が含まれています。
    ご利用サーバの設定内容により、正常な動作を得られない可能性もございます。
    特に実運用環境下におけるオペレーションの際には、必ず運用されている OS の動作要件をご確認の上、
    実施していただくようご注意下さい。
  • 本書の設定手順に基づいた手順以外の方法で設定を行われた事により、システムに深刻な打撃を与える等の
    事態が発生した場合、弊社ではいかなる事由であっても、事態収束に関するサポートは行っておりません。
    ご注意ください。
  • なお、OSのアップグレード等により、本書に記載されている内容が予告なく変更される可能性がございます。
    また、本書の内容に関しましては、RAID監視スクリプト設定時における参考資料としてご用意させていただいている為、
    お客様のご利用環境に依存する事象や、設定に伴ういかなる不具合について弊社では責任を負いかねます。
    予めご了承下さいますようお願いいたします。

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RAID 監視スクリプトの概要

作業の流れ

1お客様にてサーバ内に弊社で用意したRAID監視スクリプトを設置いただきます。

2定期的にRAID監視スクリプトが実行されます。

3障害を検知した場合は弊社の監視サーバへメール通知を行います。

4弊社にて通知メールを確認し、お客様とメンテナンス作業日時の調整をさせていただきます。

5作業日時になりましたら、RAID障害のメンテナンスを行います。

RAID監視スクリプト一覧

スクリプト名 役 割
raid_chk.sh/.vbs RAID障害を検知するスクリプト
watch_chk.sh/.vbs サーバ内のRAID監視状態を通知するスクリプト
send_alertmail.sh/.vbs 弊社監視サーバへメール送信を行うスクリプト

RAID監視スクリプトの実行タイミング

スクリプト名 日 時
raid_chk.sh/.vbs 1日1回 3:00~6:00の間に実行
watch_chk.sh/.vbs 毎月5日 0:00~9:00の間に実行
send_alertmail.sh/.vbs raid_chk.sh/.vbs、watch_chk.sh/.vbs実行時に呼び出し

RAID監視スクリプトのインストール先

OS インストールパス
Windows Server 以外 /opt/sakura
Windows Server C:\sakura

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各OSでの設定手順

ご利用のOS毎に設定方法が異なります。

以下の項目より、ご利用OSを選択ください。

RHEL/CentOS/SL/Ubuntu

RHEL/CentOS/Scientific Linux/Ubuntuでの設定手順です。

RAID監視スクリプトが動作するためには下記のいずれかの動作要件を満たしている必要があります。

  • MTAが稼動していてsendmailコマンドが利用可能
  • MTAが稼動していてmailコマンドが利用可能
  • perlのNet::SMTPモジュールが利用可能
  • サーバモデルにあわせてRAIDユーティリティ tw_cli、raidcmd、MegaCliのいずれかが利用可能

専用サーバ提供時ではsendmailコマンドが利用できるようになっています。

また、RAIDユーティリティはご提供時に弊社にてインストールを行っております。

RAID監視スクリプト設定手順

1サーバにログインして、root権限に昇格します。

2セットアップスクリプトをダウンロードします。

3セットアップスクリプトを実行します。

4「setup complete」と表示されれば完了です。

「Not found raid utility. Nothing to do」と表示された場合

RAID搭載モデルでない場合は正常な出力です。RAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。

RAID搭載モデルの場合は弊社サポートまでメール(support@sakura.ad.jp)にてご連絡ください。

「failed setup」と表示された場合

弊社監視サーバへのメール送信に失敗しました。動作要件を満たしているか確認してください。

「Not found IPADDRESS」と表示された場合

IPアドレスが確認できませんでした。グローバルに繋がっていないサーバでは正常な出力です。

その場合はRAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。

グローバルに接続されているサーバの場合はスクリプトを編集して再度実行してください。

RAID監視スクリプト削除手順

1サーバにログインして、root権限に昇格します。

2RAID監視スクリプトを削除します。

3cronの定期実行設定を削除します。

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XenServer 5.6SP2

XenServer 5.6SP2での設定手順です。

RAID監視スクリプトが動作するためには下記のいずれかの動作要件を満たしている必要があります。

  • MTAが稼動していてsendmailコマンドが利用可能
  • MTAが稼動していてmailコマンドが利用可能
  • perlのNet::SMTPモジュールが利用可能
  • サーバモデルにあわせてRAIDユーティリティ tw_cli、raidcmd、MegaCliのいずれかが利用可能

専用サーバ提供時ではperlのNet::SMTPモジュールが利用できるようになっています。

また、RAIDユーティリティはご提供時に弊社にてインストールを行っております。

RAID監視スクリプト設定手順

1サーバにログインして、root権限に昇格します。

2セットアップスクリプトをダウンロードします。

3セットアップスクリプトを実行します。

4「setup complete」と表示されれば完了です。

「Not found raid utility. Nothing to do」と表示された場合

RAID搭載モデルでない場合は正常な出力です。RAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。

RAID搭載モデルの場合は弊社サポートまでメール(support@sakura.ad.jp)にてご連絡ください。

「failed setup」と表示された場合

弊社監視サーバへのメール送信に失敗しました。動作要件を満たしているか確認してください。

「Not found IPADDRESS」と表示された場合

IPアドレスが確認できませんでした。グローバルに繋がっていないサーバでは正常な出力です。

その場合はRAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。

グローバルに接続されているサーバの場合はスクリプトを編集して再度実行してください。

RAID監視スクリプト削除手順

1サーバにログインして、root権限に昇格します。

2RAID監視スクリプトを削除します。

3cronの定期実行設定を削除します。

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FreeBSD7.3

FreeBSD7.3での設定手順です。

RAID監視スクリプトが動作するためには下記のいずれかの動作要件を満たしている必要があります。

  • MTAが稼動していてsendmailコマンドが利用可能
  • MTAが稼動していてmailコマンドが利用可能
  • perlのNet::SMTPモジュールが利用可能
  • サーバモデルにあわせてRAIDユーティリティ tw_cli、raidcmd、MegaCliのいずれかが利用可能

専用サーバ提供時ではsendmailコマンドが利用できるようになっています。
また、RAIDユーティリティはご提供時に弊社にてインストールを行っております。

RAID監視スクリプト設定手順

1サーバにログインして、root権限に昇格します。

2セットアップスクリプトをダウンロードします。

3セットアップスクリプトを実行します。

4「setup complete」と表示されれば完了です。

「Not found raid utility. Nothing to do」と表示された場合

RAID搭載モデルでない場合は正常な出力です。

RAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。RAID搭載モデルの場合は弊社サポートまでメール(support@sakura.ad.jp)にてご連絡ください。

「failed setup」と表示された場合

弊社監視サーバへのメール送信に失敗しました。動作要件を満たしているか確認してください。

「Not found IPADDRESS」と表示された場合

IPアドレスが確認できませんでした。グローバルに繋がっていないサーバでは正常な出力です。その場合はRAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。グローバルに接続されているサーバの場合はスクリプトを編集して再度実行してください。

RAID監視スクリプト削除手順

1サーバにログインして、root権限に昇格します。

2RAID監視スクリプトを削除します。

3cronの定期実行設定を削除します。

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Windows Server

Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Server 2008R2での設定手順です。

RAID監視スクリプトが動作するためには下記の動作要件を満たしている必要があります。

  • Windows Script Host が利用可能
  • サーバモデルにあわせてRAIDユーティリティ tw_cli、raidcmd、MegaCliのいずれかが利用可能

専用サーバ提供時にはWindows Script Hostが利用できるようになっています。
また、RAIDユーティリティはご提供時に弊社にてインストールを行っております。

RAID監視スクリプト設定手順

1サーバにadministrator権限でログインします。

2タスクスケジューラを起動します。

  • Windows Server 2003の場合
    「スタート」 > 「設定」 > 「コントロールパネル」を選択し、「タスク」をダブルクリック

  • Windows Server 2008/2008 R2の場合
    「スタート」 > 「管理ツール」 > 「タスクスケジューラ」を選択

3タスクスケジューラに 「raid_check」 、 「raid_check_verify」 というタスクが登録されていないことを確認します。
すでに登録されている場合はRAID監視スクリプトをセットアップできません。

2ブラウザなどでセットアップスクリプトをダウンロードします。
http://progeny.sakura.ad.jp/scripts/raid_check/windows/setup_raid_chk.vbs

※ダウンロードは専用サーバから行ってください。専用サーバ以外のクライアントからはアクセス制限のためダウンロードきません。

5ダウンロードしたスクリプトを、デスクトップにsetup_raid_chk.vbsとして保存します。

6setup_raid_chk.vbsをダブルクリックします。

7 「setup complete」 と表示されれば完了です。

「Not found raid utility/controller. Nothing to do」と表示された場合

RAID搭載モデルでない場合は正常な出力です。RAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。

RAID搭載モデルの場合は弊社サポートまでメール(support@sakura.ad.jp)にてご連絡ください。

「Not found IPADDRESS」と表示された場合

IPアドレスが確認できませんでした。グローバルに繋がっていないサーバでは正常な出力です。その場合はRAID監視対象外となり、RAID監視は設定されません。グローバルに接続されているサーバの場合はスクリプトを編集して再度実行してください。

5メモ帳などでsetup_raid_chk.vbsを開きます。

5先頭付近のipaddr行を編集します。

5setup_raid_chk.vbsをダブルクリップします

RAID監視スクリプト削除手順

1サーバにadministrator権限でログインします。

2タスクスケジューラを起動します。

  • Windows Server 2003の場合
    「スタート」 > 「設定」 > 「コントロールパネル」を選択し、「タスク」をダブルクリック

  • Windows Server 2008/2008 R2の場合
    「スタート」 > 「管理ツール」 > 「タスクスケジューラ」を選択

3タスクスケジューラに登録されている 「raid_check」 、 「raid_check_verify」 を削除します。

4RAID監視スクリプトがインストールされている 「C:\sakura」 フォルダを削除します。

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RAIDユーティリティについて

ご提供時にインストールしておりますRAIDユーティリティコマンドとサーバモデルの対応につきましては以下の表をご確認ください。

プランモデル名提供コマンド
RAIDプラン QuadCore Xeon 2CPU以外の全RAIDプランモデル tw_cli
QuadCore Xeon 2CPUMegaCli
アドバンスドプランIBM eServer xSeries 306
IBM eServer xSeries 306m
NEC Express5800 i110Ra-1h
IBM System x3250 DualCore Xeon
IBM System x3250 QuadCore Xeon
NEC Express5800 i120Rg-1 DualCore Xeon 2CPU
NEC Express5800 i110Rb-1h
tw_cli
NEC Express5800 iR110a-1H Core2Duo
NEC Express5800 110Ri-1 DualCore Xeon
NEC Express5800 110Ri-1 QuadCore Xeon
NEC Express5800 i120Ra-e1 QuadCore Xeon 2CPU
NEC Express5800 E120b-1 QuadCore Xeon 2CPU
raidcmd
Fujitsu RX200S5 QuadCore Xeon 2CPU
Fujitsu RX100S6 QuadCore Xeon
MegaCli

RAID監視スクリプトが動作するためにはこの表にあるようにご提供時にインストールされているRAIDユーティリティコマンドが必要になります。
これらのコマンドが利用できない場合RAID監視は行われません。

raidcmdコマンドの動作について

raidcmdコマンドが動作するためには以下の要件を満たす必要があります。

  • raidsrvサービスが動作していること
  • 52805/tcp、52806/tcp ポートが自ホストからアクセスできること

RHEL/CentOS/Scientific Linux/XenServer 5.6SP2にて下記コマンドを実行することで動作確認が行えます。

※ 作業は管理者権限で行ってください。

このときerror occurredなどと表示された場合はraidcmdの動作に問題があります。

その場合は以下の手順にてraidcmdが動作するように試みてください。

1raidsrvサービスの再起動と自動起動設定を行います。

2iptablesにて外部から52805/tcp、52806/tcp ポートへのアクセスを遮断してください。

3再度、raidcmdの動作を確認します。

このように論理ドライブのプロパティが表示されればraidcmdは動作しています。

このマニュアルに関連するサービス

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