本ドキュメントは、旧ストレージ上で250GB以上のディスクをご利用中のお客様へ新ストレージへのデータ移行手順をご案内するものです。

 

100GB以下のディスクのデータ移行手順につきましては、以下をご覧ください。
旧ストレージから新ストレージへの移行方法(新コントロールパネル版)

 

「さくらのクラウド」では、旧ストレージは安定動作の保証をいたしかねますため、新ストレージへの移行を強く推奨しております。大変お手数をおかけしますが、お客様にて以下の手順で移行作業をお願いいたします。

注意

  • この移行作業を実施中、サーバを停止する必要があるためダウンタイムが生じます。
  • 本手順を誤るとデータが消失する恐れがありますので慎重に確認してください。

移行手順

1. ログイン

さくらのクラウド コントロールパネル にログインしてください。

2. サーバタブを開く

上部の「サーバ」タブを開いてください。

3. 移行するサーバを開く

リストの中から移行したいサーバを開いてください。

4. シャットダウンする

サーバが起動中の場合はコントロールパネルからシャットダウンするか、サーバにログインしてシャットダウン操作を行なってください。
サーバを起動した状態ではディスク移行が行えません。

5. ディスクサイズの確認

サーバコンソール内の「ディスク」タブから、接続されているディスクのサイズを確認してください。

6. ディスクの作成(1)

ディスクサイズを確認したら、画面上部の「ストレージ」タブを開きます。
次に右上にある「追加」を選択します。

ディスクインターフェースを「IDE」に設定してください。
ディスクサイズを先ほど確認したディスクのサイズに合わせてます。
名前をつけてください。
その後、右上にある「作成」を選択してください。

8. ディスクの接続(1)

再び移行対象のサーバコンソールを開き、「ディスクタブ」を開きます。
リスト右下にある「接続」を選択してください。

作成した移行先用ディスクを選択します。
「更新」を選択します。

移行元・移行先の2台のディスクが接続されているか確認してください。

10. ISOイメージの挿入(1)

「ISO」イメージタブを開いてください。
右下の「挿入」を選択します。

リストの中から「Parted Magic」を選択します。

「挿入」を選択してください。

挿入されているか確認します。

11. サーバの起動

サーバを起動します。

12. リモートスクリーンに接続

お好みの接続方式でリモートスクリーンに接続してください。

13. Parted Magic の操作

Parted Magic が起動したら、「1. Default Settings( Run from RAM)」を選択し Enterキー を押します。

起動したら「Exit」を選択してメニュー画面を終了します。

「clonezilla」と入力し、Enterキー を押します。

14. Clonezilla の操作

Clonezillaが起動したら2段目の「device-device work directly from a disk or partition to a disk or partition」を選択し、Enterキーを押してください。

「Beginner Beginner Mode」を選択し Enterキー を押します。

「disk to local disk」を選択し Enterキー を押します。

コピー元のディスクとして「sda」を選択し Enterキー を押します。

コピー先のディスクとして 「sdb」を選択し Enterキー を押します。

「Skip checking/repairing source file system」を選択し Enterキー を押します。

「Press “Enter” to continue…」と表示されたら Enterキー を押します。

「Are you sure you want to continue? ?」と表示されたら内容を確認して「y」と入力し Enterキー を押します。

再度「Are you sure you want to continue? ?」と表示されたら内容を確認して「y」と入力し Enterキー を押します。

「Do you want to clone the boot loader to: sdb?」と表示されたら内容を確認して「y」と入力し Enterキー を押します。

「Now we wil start to clone data to the target machine…」と表示されたら内容を確認して「y」と入力し Enterキー を押します。

クローン作業が始まります。

しばらく時間がかかりますので完了まで待ちます。

「Press “Enter” to continue…」と表示されたら Enterキー を押します。

コンソールに戻ってきたら「halt」と入力し、Enterキー を押してください。

15. サーバのシャットダウン

下のように「System halted.」と表示されていることを確認します。

サーバが終了していない場合はコンソール画面から「強制停止」をしてください。

16. ISOイメージの取り外し

「ISOイメージ」のタブを開きます。
挿入中のISOイメージを取り外してください。

17. 移行元(旧ストレージ)ディスクの取り外し

「ディスク」のタブを開きます。
右側の「×」マークを選択して移行元ディスクを取り外してください。

取り外し後は移行先ディスクのみが接続されているか確認してください。

18. サーバの起動

サーバを起動してください。

19. 動作の確認

「モニタ」タブからサーバが起動したかどうか確認してください。

20. 旧ディスクの削除

もし移行元のディスクが不要であれば、「ストレージ」タブから旧ディスクを選択して削除してください。

以上で、手順は終了です。

本日「さくらのクラウド」ではISOイメージを追加いたしました。追加したISOイメージは下記の通りです。
 

ISOイメージ

CentOS 6.4  64bit
Fedora 18    64bit
 
 
また、下記のISOイメージについては提供を終了させていただいております。
CentOS 5.8 32bit/64bit
CentOS 6.3 32bit/64bit
Fedora17  32bit/64bit

 

「さくらのクラウド」では現在、新機能「ロードバランサ」のβテストを実施しています。無料トライアルへの申し込み方法については、以下をご覧ください。
  
▽ さくらのクラウド、「ロードバランサ β版」無料トライアルの実施につきまして
http://cloud-news.sakura.ad.jp/2013/03/07/loadbalanc/
  
こちらの機能の概要や利用方法についてお知らせします。

1. 概要

「ロードバランサ」機能は、さくらのクラウド環境内において仮想的なアプライアンス機器として動作するロードバランサを提供するサービスです。そのため、コントロールパネルからの操作で、クラウド環境内に構築済みのお客様環境へ素早く容易にロードバランシング環境を導入することが可能となります。
  
提供されるロードバランサの主な仕様は次の通りです。

構成 DSR(Direct Server Return)方式(*1)
ロードバランサの冗長化 VRRPを用いた冗長化に対応
仮想IPアドレス(VIP)、ポート番号 最大4個まで
実サーバ数 1VIPにつき10個まで
性能目安 100Mbps、4000セッション、100cps程度

 

(*1) 「ルータ+スイッチ」または「スイッチ」を使用して構築されたネットワーク内にのみ設置ができます(共用セグメントへの設置はできません)。

2. 構成例

今回は構成例として、

  1. ルータ+スイッチを組み合わせたWebサーバの負荷分散
  2. スイッチを組み合わせたデータベースサーバの負荷分散

を挙げてみます。実サーバへの設定方法は次の項目で解説します。

例1: Webサーバの負荷分散

ルータ+スイッチ機能で割り当てられたお客様独自のIPアドレス帯域に接続されている複数のWebサーバを、冗長構成のロードバランサで負荷分散する場合の例です。
 

 
想定するネットワークの情報は次のとおりです。(以下の各IPアドレスは弊社テスト環境の帯域を使用しています。お客様環境のIPアドレスに読み替えてください。)
 

IPアドレス帯域 133.242.38.160/28
ゲートウェイ 133.242.38.161
冗長構成ロードバランサ1(※1) 133.242.38.164
冗長構成ロードバランサ2(※2) 133.242.38.165
Webサーバ1 133.242.38.166
Webサーバ2 133.242.38.167
ロードバランサ仮想IPアドレス 133.242.38.168

 
※1: コントロールパネルのロードバランサ情報画面では「IPv4アドレス #1」と表記
※2: コントロールパネルのロードバランサ情報画面では「IPv4アドレス #2」と表記

例2: データベースの負荷分散

スイッチ機能でプライベートネットワーク環境を作成し、ロードバランサでWebサーバのバックエンドとなるデータベースサーバの負荷分散する場合の例です。
 

 

IPアドレス帯域 192.168.1.0/24
Webサーバ(プライベートネットワーク側) 192.168.1.1
ロードバランサ 192.168.1.2
DBサーバ1 192.168.1.3
DBサーバ2 192.168.1.4
ロードバランサ仮想IPアドレス 192.168.1.10

 

3. 導入設定

この項目では、先に上げた構成例1のネットワーク構成を例として設定を進めます。

ルータ+スイッチまたはスイッチの作成

さくらのクラウド環境内へロードバランサを導入する場合、必ず「ルータ+スイッチ」または「スイッチ」で構成されたネットワークが必要となります。これらの機能についての詳しい情報はオンラインマニュアルを参照してください。

実サーバのネットワーク設定

DSR構成でのロードバランシング動作が行われるように、実サーバ側でのネットワーク設定が必要となります。設定手順や設定項目については、一般的なDSR構成ロードバランサ導入時と同様です。今回は例としてCentOS6.3での設定を行います。これらの設定を実サーバすべてに適用します。

sysctl.confの設定追加

ループバックアドレスに設定した仮想IPアドレスでARPリクエストに応答しないよう、カーネルパラメータを設定します。

# vi /etc/sysctl.conf

以下の設定を追記してください。

net.ipv4.conf.all.arp_ignore = 1
net.ipv4.conf.all.arp_announce = 2

sysctl.confの設定内容を反映します。

# sysctl -p

ループバックアドレスの追加

新たにlo:0デバイスを作成し、仮想IPアドレス(今回の構成例では133.242.38.168)を設定します。

# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-lo:0

以下の内容を記載してください。

DEVICE=lo:0
IPADDR=133.242.38.168
NETMASK=255.255.255.255

ファイル作成後、ネットワーク設定を反映します。

# ifup lo:0

4. コントロールパネルの操作方法

では実際に、構成例1のネットワーク構成でロードバランサを導入するためのコントロールパネル操作手順を説明します。

現在のネットワークの確認

現在のネットワーク構成を確認します。コントロールパネル上部のメニュー「ネットワーク」をクリックすると作成済みのスイッチ一覧が表示されるので、ロードバランサを追加したいスイッチ名をダブルクリックします。構成例1のロードバランサ追加前の状態(Webサーバが2台スイッチに接続されている状態)である事が確認できます。
 

 
また、「マップ」タブをクリックし、スイッチとサーバの接続マップを確認することもできます。
 

ロードバランサの追加

それではこのスイッチの配下にロードバランサを追加します。画面上部のメニューより「アプライアンス」をクリックするとロードバランサ一覧画面が表示されるので、この画面右上の「追加」ボタンをクリックして作成を開始します。
 

 
作成画面では、構成例1の通り以下の内容を入力・選択します。

  1. 接続先スイッチ: ロードバランサを接続したいスイッチ
  2. 冗長化: はい
  3. VRID: 1 (ネットワーク内に設置するロードバランサは1台のみのためデフォルトのまま)
  4. IPv4アドレス #1: 133.242.38.164
  5. IPv4アドレス #2: 133.242.38.165
  6. ネットマスク: 28
  7. ゲートウェイ: 133.242.38.161

 

 
各情報の入力後、右上の「作成」ボタンをクリックし、ロードバランサの作成を開始します(使用可能になるまで数分程度の時間がかかります)。作成後は、ロードバランサ一覧画面で該当のロードバランサをダブルクリックし、作成時に入力した内容に問題のない事を確認してください。
 

 

ロードバランサの仮想IPアドレス設定

ロードバランサに仮想IPアドレスを設定します。ロードバランサ一覧画面で該当のロードバランサをダブルクリックし、「VIP設定」のタブをクリックします。
 

 
右下の「追加」ボタンをクリックすると仮想IPアドレス追加画面が表示されるので、各項目を入力します。
 

  1. VIPアドレス: 仮想IPアドレス
  2. ポート番号: 80
  3. チェック間隔(秒): 10(後述する実サーバのサービス稼動状態の監視間隔となります)

入力後、「作成」ボタンをクリックすると仮想IPアドレスが設定されます。スイッチ詳細画面では、作成した仮想IPアドレスのタブが新たに表示されます。

仮想IPアドレスへの実サーバ登録

これまで設定した仮想IPアドレスにロードバランシング対象となる実サーバを登録します。前項で確認した仮想IPアドレスの画面右下の「追加」ボタンをクリックし、実サーバ追加画面を表示します。

  1. IPアドレス: 133.242.38.166 (Webサーバ#1のIPアドレス)
  2. ポート番号: 80
  3. 監視方法: http
  4. パス: /index.html
  5. レスポンスコード: 200

監視方法は他にping、tcpが選択できますが、httpを選択することで指定したパス・レスポンスコードによる死活監視が行えるため、Webサーバの冗長化をする場合により確実な監視となります。構成例1では他に133.242.38.167の実サーバがあるので、こちらも同様に登録します。全ての実サーバ登録後のリストは以下のようになります。
 

 

設定内容の反映

これまで行ってきた設定はロードバランサ側に即時反映されない仕様となっています。設定の追加や変更を行った後は、必ず「反映」ボタンをクリックしてください。「反映」ボタン押下後はすぐに設定が有効となります。
 

 
 

2月4日に公開しました新コントロールパネルでの旧ストレージから新ストレージ
へのディスク移行方法についてご案内いたします。
 
※旧コントロールパネルでの操作についてはこちらの記事をご覧ください。
 
旧ストレージは安定動作の保証をいたしかねますため、新ストレージへの移行を強く推奨しております。大変お手数をおかけしますが、お客様にて以下の手順で移行作業をお願いいたします。
 
ご注意: 旧ストレージから新ストレージへのデータコピー作業が発生するため、起動ディスクを移行する場合は安全のためサーバを停止してから作業を行うことをおすすめします。
 
 
1. コントロールパネルにログインします。
 
 
2. 画面上部の「ストレージ」をクリックします
 

 
3. 作成されているディスク一覧のリストが表示されます。リストの「プラン」カラムの内容が「旧ストレージ」であれば、旧ストレージ上に存在するディスクとなります。
 

 
 
4. 対象となるディスクをダブルクリックすることで詳細情報を確認できます。ここで「プラン」部分が「旧ストレージ」であることを再度確認し、ディスク名右側の「コピー」ボタンをクリックします。
 
 

 
 
5. コピー先選択画面が表示されるので、ここで「ディスク」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
 
 

 
 
※ここで「アーカイブ」を選択することで、アーカイブとして保存することもできます。
 
 
6. ディスク追加画面が表示されます。ここでは移行先となる新ストレージで使用するディスクを作成します。
 
 

 
 
・「ディスクプラン」は「標準プラン」を選択してください(現在SSDプランへの移行は対応しておりません)。
 
・「ディスクインターフェース」は「IDE」もしくは「Virtio」いずれかを選択できます。
 
・「ディスクソース」で「ディスク」が選択され、「ディスク選択」で旧ストレージのディスクが選択されていることを確認してください。
 
・ホスト名やパスワードなどの変更が必要な場合は「ディスク修正」で「はい」を選択し、変更することができます(OSによりディスク修正が対応していない場合があります)。
 
 
7. ディスク作成画面右上の「作成」ボタンをクリックすると確認画面が表示されるので、問題が無ければ「作成」ボタンをクリックし、新ストレージ上のディスク作成を開始します。
 
 

 
 
8. 新ストレージへのディスク作成と、旧ストレージからのデータ移行作業が開始されます(ディスク容量によっては時間がかかる場合があります)。
 
 

 
 
9. ディスク作成完了後、再度ディスク一覧画面を表示し、作成したディスクが「標準ストレージ」として追加されたことを確認します(ディスク名はディスク作成画面で入力したものとなります)。
 
 

 
 
これで移行作業は完了です。移行したディスクが起動ディスクの場合、以下の手順で新ディスク上での起動ができます。
 
 
1. 画面上部の「サーバ」をクリックします。
 
 
2. 対象のディスクを起動ディスクとしているサーバがDOWN状態であることを確認し、ダブルクリックします。
 
 
3. 「ディスク」タブを選択すると、サーバに接続されているディスクの一覧が表示されます。
 
 

 
 
4. ディスク右側の「×」ボタンをクリックし、確認画面で「取外し」ボタンをクリックします。
 
 

 
 
5. 接続されているディスク一覧画面に、取り外したディスクが表示されなくなったことを確認し、画面右下の「接続」ボタンをクリックします。
 
 

 
 
6. 接続したいディスクの選択画面が表示されるので、新ストレージに移行したディスクを選択し、「更新」ボタンをクリックします。
 
 

 
 

7. ディスクが接続されたことを確認後、「電源操作」メニューより「起動」を選択し、サーバを起動します。
 
 

 
 
8. リモートスクリーンやSSH接続などで、サーバが正常に起動したことを確認ください。
 
 
※新ストレージ移行後のディスクインタフェースを変更(IDEからVirtioにするなど)した場合、デバイス名が変化することによりうまく起動しない場合があります。ブートローダやfstabなどの設定をご確認ください。
 
 

2013年2月21日 午前6時58分から午前11時10分にかけて「さくらのクラウド」にてサーバの起動ができない障害が発生しておりました。
 
こちらサーバ起動障害に関しまして、報告書を掲載いたしましたのでご連絡をいたします。
 
詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。
 
さくらのクラウド・サーバ起動障害に関する報告(PDF)

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