1月27日より提供開始(2月末までβ期間)しました「 オブジェクトストレージ」にs3cmdを使ってアクセスする手順をご紹介いたします。
「オブジェクトストレージ」についてはこちらをご参照ください。

 
※「さくらのBASE Storage」ベータテストご利用者様へ
 
さくらのクラウド 「オブジェクトストレージ」では以下のようにサーバ名が変わります。

さくらのBASE Storage       b.storage.sakura.ad.jp
オブジェクトストレージ     b.sakurastorage.jp

s3cmdを使ったアクセス方法

CentOS等が動作するサーバから、s3cmdを使ってオブジェクトストレージにアクセスする方法をご紹介します。

 

1. オブジェクトストレージでバケットを作成する
さくらのクラウドのコントロールパネルよりオブジェクトストレージを選択し、バケットを作成してください。

 

2. コントロールパネルより、アクセスキー欄のアクセスキーIDとシークレットアクセスキーを確認する

objstctlpanel

 
※オブジェクトストレージへのアクセスで設定等に使われる用語情報
 オブジェクト      :オブジェクトストレージに保存されたファイルです。
 バケット        :オブジェクトストレージに作成された保存領域です。
 アクセスキーID     :バケットへアクセスするIDです。
 シークレットアクセスキー:バケットへアクセスする鍵情報です。
 ストレージサーバ名   :b.sakurastorage.jp
 エンドポイント     :<バケット名>.<ストレージサーバ名>

 

3. CentOSサーバのコマンドラインから、s3cmdをインストールする
yumを使ってインストールできます。

% sudo yum install s3cmd

 
※ここではCentOS6.6、epelリポジトリにあるs3cmd-1.0.1を使用しています。
 
4. 対話的設定モードで設定を変更する
以下のコマンドで諸情報を変更します。

% s3cmd --configure

Access Key: アクセスキーID
Secret Key: シークレットアクセスキー

その他の質問項目は特に指定していただかなくて結構です。

Test access with supplied credentials? [Y/n]

サーバ名が未設定ですので、テストは行わず n を入力してください。
最後に設定をセーブして、一端終了します。
※.s3cfgファイルはホームディレクトリにセーブされます。
 
5. セーブされた .s3cfg ファイルを編集する
URLを変更するために、セーブされた.s3cfgファイルを変更します。以下の2行を、このとおり変更してください。

(変更前)
host_base = s3.amazonaws.com
host_bucket = %(bucket)s.s3.amazonaws.com
(変更後)
host_base = b.sakurastorage.jp
host_bucket = %(bucket)s.b.sakurastorage.jp

6. アクセステスト
s3cmdのバージョンを確認します。

% s3cmd --version
s3cmd version 1.0.1

s3cmdを使って状態を確認します。

% s3cmd du s3://<バケット名>
0 s3://<バケット名>//
※作成したばかりのバケット内データ量は「0」です。

これで、s3cmdを使ってファイルのアップロード、ダウンロードが可能となります。

アップロード
s3cmd put <ファイル名> s3://<バケット名>
ダウンロード
s3cmd get s3://<バケット名>/<オブジェクト名>
一覧表示
s3cmd ls s3://<バケット名>
削除
s3cmd del s3://<バケット名>/<オブジェクト名>

 

7. ご利用にあたってのポイント

オブジェクトストレージに保存されたオブジェクトはコントロールパネル上のオブジェクト一覧で確認できます。 s3cmdや各種ツールを使ったオブジェクトストレージ操作結果の確認としてご利用ください。
 
オブジェクトストレージはS3互換のAPIを備えていますが、サービスがS3と同一ではありません。オブジェクトストレージが対応していないs3cmdの一部操作ではエラーが返される場合があります。 詳細についてはObjectStorage_APIをご確認ください。
s3cmdはバージョンによって動作仕様が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
 

動作仕様の違い例
s3cmd-1.5.0以上の場合、signatureはv4がデフォルトとなりました。オブジェクトストレージはv2対応のため「--signature-v2」オプションを使用してください。
例) s3cmd du s3://<バケット名> --signature-v2

本日、新コントロールパネル(バージョン3.2)のベータ版の提供を開始しました。

 
v32-1

 
新コントロールパネルでは、サーバ追加時にディスク、OSなどでよくご利用されるプランを素早く選択できる「シンプルモード」機能の追加を中心に、より操作が行いやすいように改良を行っています。

 
新コントロールパネルへの切り替えは、画面右上のアカウント名をクリックして表示されるメニュー内で「ベータ版に切替」を選択することで切り替えができます。

 
v32-2

 
現行のコントロールパネルに戻す場合は同じメニューより「現行版に切替」を選択します。

 
※ベータ公開中は操作やデザインについて継続してアップデートを行ってまいります。

 

本日、「さくらのクラウド」ではパブリックアーカイブを更新いたしました。更新内容の詳細は下記のとおりです。
 

パブリックアーカイブ

追加されたパブリックアーカイブは下記のアーカイブとなります。

[20G]
Scientific Linux 7.0 64bit
[100G]
Scientific Linux 7.0 64bit

今後とも、「さくらのクラウド」をよろしくお願いいたします。
 

mainte1
 
コントロールパネルのサーバ一覧画面で、サーバが収容されるホストサーバにメンテナンス予定がある場合、該当するサーバ行にアイコン(exclamation)を表示する機能を追加しました。

 
ホストサーバの異常発生時やプログラムのバージョンアップなどによるメンテナンスを実施する場合はメールにてメンテナンス日時と対象ホストサーバをご案内していますが、コントロールパネル上でも簡単に確認ができるようになります。

 
※突発的な障害や緊急メンテナンス時などは表示されない場合があります。