本日、さくらのクラウドで提供中のアプライアンス「ロードバランサ」について一部の仕様を以下の通り改定しましたのでお知らせします。

 

1. 1VIPあたりに設定可能な実サーバ数の拡大

1個のVIP(仮想IPアドレス)に設定可能な実サーバ(ロードバランシング先のサーバ)の最大数を拡大しました。これまでは
 
■ 1VIPあたり10実サーバまで(4VIPで計40実サーバまで)
 
の条件でしたが、こちらを
 
■ 4VIPで計40実サーバまで(1VIPあたりの実サーバ数制限の撤廃)
 
の仕様に変更しました。
 
※1台のロードバランサに設定可能なVIPの最大数(4個)には変更ありません。

 

2. 監視方法に「HTTPS」を追加

実サーバの監視方法として、新たに「HTTPS」を追加しました(「パス」や「レスポンスコード」の設定はHTTPの場合と同様に行うことができます)。
これにより、HTTPSのみでサービスを行っている場合にも監視が可能となります。

 

本日、「スイッチ」および「ルータ+スイッチ」とサーバ間の回線帯域の拡大を実施しましたのでお知らせします。

新たな帯域制限値

従来、スイッチ⇔サーバ間の回線帯域は一律500Mbpsで制限を行っていましたが、サーバ側の搭載メモリ量が16GB以上の場合に帯域が拡大されるようになります。
 
具体的な帯域は以下の通りです。
 

サーバ搭載メモリ量
従来の帯域制限値
現在の帯域制限値
16GB未満 500Mbps 500Mbps (変更なし)
16GB以上 32GB未満 500Mbps 1.0Gbps
32GB以上 64GB未満 500Mbps 1.5Gbps
64GB以上 500Mbps 2.0Gbps

● 「スイッチ」の例

sw

● 「ルータ+スイッチ」の例

rt-sw

注意事項

・サーバ高負荷やネットワーク混雑などによる影響が発生する場合があるため、常に制限値の上限まで使用できることを保証するものではありません。
・より最適な性能を発揮するため、サーバ側のNICは準仮想化ドライバ(virtio-net)を使用することをおすすめします。詳しい使用方法はサーバの仮想NICに準仮想化ドライバ(virtio-net)が使用できるようになりましたの記事を参照ください。
・アプライアンスやブリッジなど、サーバ以外の機器のスイッチ間帯域は、従来通り制限なしのままとなります。
・帯域の拡大対象となる回線に起動中のサーバが接続されている場合、自動的に制限緩和されません。サーバ側の停止・起動操作により新制限値が適用されます。

 

さくらのクラウドでは、「さくらのVPS」サービスでご利用中のディスクをさくらのクラウド環境へ簡単に移行できる「ディスクマイグレーション機能」を提供しておりますが、本日より一部の仕様を変更いたしましたのでお知らせします。

 

■ 変更点

「さくらのクラウド」コントロールパネルへのログイン時のアカウントの種類により「ディスクマイグレーション機能」の利用が制限されます。

・これまでの挙動

・会員ID(例: abc12345)でログインした場合: 利用可能
・コントロールパネルアカウント(例: user1@abc12345)でログインした場合: 利用可能

・仕様変更後の挙動

・会員IDでログインした場合: 利用可能
・コントロールパネルアカウントでログインした場合: 利用不可
 
大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
 

本日、アプライアンスとして提供している「ロードバランサ」に、これまでのプランより大幅に性能を向上した「ハイスペックプラン」を追加しました。
 
これにより、より大規模なサイトにおいても、さくらのクラウドで提供するロードバランサアプライアンスをお使いいただけるようになります。

性能の目安

これまでの「標準プラン」と比較した性能目安は以下の通りです。

標準プラン
ハイスペックプラン
送信トラフィック 100Mbps 500Mbps
受信トラフィック 100Mbps 1Gbps
セッション数 4,000 10,000
毎秒接続数 100cps 3,000cps

※いずれも最大値の目安となります。必ずしもこの性能値を保証するものではありません。

料金

提供価格は以下の通りとなります。

プラン
月額料金
日割料金
時間割料金
標準プラン シングル構成 2,500円 126円 12円
冗長構成 5,000円 252円 25円
ハイスペックプラン シングル構成 4,725円 236円 24円
冗長構成 9,450円 472円 47円

※消費税5%を含んだ価格です

利用方法

ロードバランサ作成画面に「プラン」選択項目を新たに設けています。こちらで「ハイスペック」を選択することでご利用いただけます。
 
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※作成後のプラン変更はできません
 
ロードバランサ全般に関する詳しい情報についてはロードバランサのマニュアルページを参照ください。
 

本日、提供中の「パケットフィルタ」機能の機能拡張版をリリースしました。
 
以下の機能について、新たに追加・既存機能の強化を行っています。

対応プロトコルの拡充

ルール設定時に選択できるプロトコルとして、これまでのTCP、UDP、IPに加え、新たにICMP、fragmentに対応しました。

送信元ポートの指定

ルールに送信元ポートの範囲指定が可能となりました。

宛先ポートの範囲指定対応

これまで単一のポート番号のみ指定可能だった宛先ポートについて、範囲指定が可能となりました。
 
 
※ 従来、サーバ発通信の戻りパケットを正しく許可するルールが設定できなかったため、最後に全て拒否のルールを設定した場合に正しく通信できない制限がありました。今回拡張された機能により、そのようなケースでも正しく通信できるように設定可能となります。
※ 新機能に対応したパケットフィルタは新コントロールパネル(バージョン3.1)以降でのみ動作します。
 
詳しくはパケットフィルタのページを参照ください。

 

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